way of life to turn back god (video inspired by god of star)



教育の目標は人間の心を無限に拡張していくことにある
goal of education is to expand human mind to infinity

This article is that goal of education is to expand human mind to infinity.
Real goal of education is to extend human mind to infinity and to learn base of way of life to turn back god of star who overlaps on whole earth.

この論文は、教育の目標は人間の心を無限に拡張していくことにある、です。
教育の本当の目標は、人間の心を無限に拡張させ、地球全体に心を重ねている星の神のもとにもどるための生き方の基礎を身につけるところにあります。



1) はじめに

現行の教育基本法の前文にある「普遍的にして個性ゆたかな文化」が、政府改正案では削除されています。
そして教育の目標として「我が国と郷土を愛する」が、挿入されました。
改正案提案者たちの道徳意識レベルは、現行の教育基本法を起草した人々よりも低いものであるということを説明したいと思います。

現行の教育基本法は、次のようになっています。
「われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない」

政府改正案は、次のようになっています。
「個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性をそなえた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造をめざす教育を推進する」

「真理と平和を希求する」が「真理と正義を希求する」と「平和」が「正義」に変えられていますが、ここでは、論点を「普遍的にして個性豊かな」という文言の削除に絞ります。

2) 道徳意識レベルの発達

ケン・ウィルバーの「進化の構造」(春秋社)という著書によれば、
すべての存在は低次のものを「含んで超え」ながら
より高次のものへと展開してゆきます。
道徳意識レベルもその例外ではなく、
彼は膨大な研究の中から道徳意識レベルの発展について紹介しています。

① 前慣習段階(自己中心道徳段階)・・・・愛する領域は自己。
② 慣習段階(自分の所属する社会中心道徳段階)・・・愛する領域は自分が所属し、恩恵を受けている社会。
たとえば、所属する団体、会社、宗派であったり、郷土であったり、国であったりする。
③ 後慣習段階(世界中心道徳段階)・・・自分の所属する社会を超えた人類レベルにアイデンティティをもち、
他の社会と自己の社会を公平な立場で愛し、考えることができる。

※ ウィルバーによれば、さらに進んだ道徳意識段階があります。
生命と一体化したアイデンティティの後後慣習段階(生命中心道徳段階)
、 そしてホコリの粒にまで一体感を感じる全宇宙と一体化した段階(宇宙中心道徳段階)があります。

※ このウィルバーの思想は、次の宮沢賢治の言葉と一致しています。
「世界ぜんたいが幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。
自我の意識は個人から集団・社会・宇宙と次第に進化する。・・・
正しく強く生きるとは、銀河系を自らの中に意識してこれに応じていくことである」(宮沢賢治『農民芸術論概要』)

3)低い道徳レベルからは高い道徳レベルが理解できない

道徳意識レベルも「含んで超える」発展を遂げます。
成人式でスピーチを無視し、他人の迷惑を省みない①の自己中心道徳的段階の若者は、注意すると逆に反抗してきます。
彼らは②以後の道徳レベルが理解できないのです。

同じように②の自分の属する社会中心思考の段階の人々には、より発達した③の世界中心思考の人の道徳感情が理解できません。
小泉首相の靖国神社参拝が、中国や韓国の人々の感情を害しているかやめてほしいと批判しても、②の道徳レベルの段階の人々には、他国への追従としか映りません。

②の道徳意識レベルにある人々の発達段階を理解してあげる必要があります。
①の人が、②以後の道徳段階を理解できないように、②の社会中心思考の人々は、③の世界中心思考の道徳感情を理解できないからです。

4)「普遍的にして個性ゆたか」の文言は③の道徳意識レベルにある。

 さて、以上の説明から、「普遍的にして個性ゆたかな文化」を削除し、「伝統」「郷土」「国」を愛することを教育目標として挿入したい現在の政府案の道徳意識レベルは、②の社会中心思考の慣習的道徳段階にあることが分かります。

世界中心思考の目から見るならば、「普遍的」という文言は、私たちが、日本人とかどこそこの郷土の人である前に、人類の一員としての自覚に立つことを意味します。
そして②の段階を「含んで超え」ていますから、「個性ゆたか」という中に、日本という「国」、あるいは、各地域の「郷土」「伝統」は、当然,含まれています。

しかし、②の社会中心思考の慣習的道徳意識レベルの人には、一つの普遍的な人類文化の多様な現れとしての「個性ゆたかな」地域文化や日本文化という意味に受け止めることができません。

私は、教育基本法改正案の提出者たちが、道徳レベルにおいて一段階高まることを願っています。
そして改正案を撤回し、ともに「普遍的で個性ゆたかな」文化の創造をめざしたいと思います。

教育の目標は、無限に成長させてゆくことであり、それに以上に発達しないように「国」という枠をはめてはいけません。
人類、生命、全宇宙というアイデンティティに至るように道をあけておかねばなりません。










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