Stive Morgan - Birth Of New Star (video inspired by god of star)


4 スピリチュアリティのホロン的発達段階を解明
holon developmental stages of spirituality

This article made clear holon developmental stages of spirituality.
Mitsuki argues that development of quality of ectoplasm of non-presence and physical body of presence in unity of conflict eventually back to god in base of universe.

この論文は,スピリチュアリティのホロン的発達段階を解明しています。
みつきは,非顕在の思念体の質の発達と顕在の物的身体が対立の統一の形で最終的に宇宙根底の神のもとにもどる道筋を論じています。



(1) 存在の核

エントロピーという科学用語があります。
インクを水の上におとすとインクは拡散してゆきます。
原子・分子が分散して、まとまり(統合性)を失ってゆくのです。

このように自然がランダムにばらばらな方向に進むことを
エントロピーの増大といいます。

ところが生命現象は違います。

生きていることは、マイナス・エントロピーであり
原子・分子を統合する力が働き、高次の機能を可能にします。

「ノーベル物理学賞を受賞したシュレディンガーが、これに注目しました。
このような秩序のないばらばらの状態から秩序があるものの形成を
『マイナスのエントロピー』と呼び、生命のメカニズムとして提案したのです」
奥健夫『意識情報エネルギー医学 スピリチュアル健康学への道』58ページ

この統合する力の中心部分を「存在の核」と呼びましょう。
「進化する物質」は、原子・分子を統合するマイナス・エントロピーの力が働き、
すべて「存在の核」をもっています。

(2)

アンブレナンが観察している多階層のコスモスにおける
「進化する物質」の「含んで超える」進化の構造を考えてみましょう。

第一段階の「エーテルレベル(快楽や苦痛)」に存在核をもつ「進化した物質」が生まれました。
第二段階の「感情レベル(怒り、恐れ)」に存在核をもつ「進化した物質」が生まれました。
第三段階の「精神(心)」に存在核を持つ「進化した物質」が生まれました。
人間にまで「進化した物質」は、
スピリット(純粋意識)と結合しています。

したがって段四段階の星気界(アストラル)(自分と他人を超えた意識)に存在核をもつ「進化する物質」への潜在的可能性を生みます。

このレベルは、「進化する物質」と「純粋意識」が結合する接触面と考えられます。
このレベルに存在核をもつ「進化した物質」とは、他の人の心を読む「霊能者」などかもしれません。

第五段階の「エーテル・テンプレート・レベル」に存在核をもつ「進化した物質」が「菩薩」と言われる存在かもしれません。
第六段階の「天空界レベル」に存在核をもつ「進化した物質」が「如来」と言われる存在かもしれません。
第七段階の「ケセッリック・テンプレート・レベル」に存在核をもつ「進化した物質」がサーカーのような存在かもしれません。

あるいはブッダ、イエス、ムハンマドといったレベルの人々かもしれません。

「進化する物質」の存在核は、先行するものを「含んで超える」形で
ラズロの言う量子真空の場に情報として刻み込まれて進化してきました。
人間が誕生してからの発達も、系統発生は個体発生の中に短縮されて
意識の中心が第一段階から「含んで超える」進化の過程をたどってきたと考えられます。

(3)

しかし、今日の資本主義物質文明は、
第一段階、第二段階、第三段階のバランスを整えて
健全な形で、第四段階以後に発達してゆくことを妨げます。
第四段階以後までの進化を実現した人も、個人的な利益追求の資本主義意識によって歪められます。

その高次の能力が低次の物質主義的ビジネスに利用されたり、
宗教的ドグマや民族的ドグマとして、ゆがめられた第三段階に利用され
第四段階、第五段階に達した人々が、
人類社会にとって望ましい形で活用されていないと考えられます。

間違ってはならないことは、例として菩薩とか如来とかあげましたが
「進化する物質」の進化のレベルは、善悪とは別の論点です。
発達の低次が悪い役割を果たし
発達の高次が良い役割を果たす
と定まっているわけではありません。

それぞれの段階はそれぞれの適切なありようがあり、
すべての段階が内的バランスと外的バランスがとれていなくてはなりません。
たとえば、オウム真理教のリーダーの麻原という「進化する物質」は、

第五段階まで達したが、第一、二、三のゆがみ、とりわけ間違った知的構造ゆえに
悪魔的所業を行いました。

「進化する物質」として高次だから善であり、
低次だから悪というわけでないことを確認しておきたいと思います。

(4)

マルクスやエンゲルスが定式化した
物質レベルのありようが、心へ影響するという唯物論哲学の観点は
階段の途中までは正しいと考えます。

したがって、
肉体レベルのバランスを強化するヨガなどのレッスンは個人の発達にとって重要であると考えます。

物的存在階層を人間存在の土台として重視する視点については
人間社会にとって経済が土台であるとする唯物論者と共通のスタンスに立ちます。

したがって、私たちは衣食住教育医療をすべての人類が保障される民主主義経済社会を追求することになります。
しかし、唯物論哲学の人々と私たちの共通点は

物的レベルのバランスが、意識(心)の土台となっているという点までです。
物的レベルと知的心理的レベルの二段階に設定する近代思想に対して、
私たちはより高次の存在レベルを設定するものです。

私たちは「進化する物質」の存在核の質的レベルの発達を問題にします。
人間まで発達した「進化する物質」は純粋意識(スピリット)と結合していますから、

第一段階から第七段階までのすべての階段を「含んだ」存在になりうる可能性があります。
階段ですからは、下位階段のバランスを安定させてこそ上位の階段への進むことができます。
私たちは下位レベルを決して軽視してはならないのです。
そして下位から順次バランスを安定させて
個人も集合体もより高次の存在レベルに達してゆくことを
援助してゆくことが私たちスピリチュアル社会運動を担うものの任務になります。

(もちろん肉体が強靱でないと高次のレベルがないという意味ではありません。
個体の肉体について言うと分泌腺のバランスの重要性をここでは述べています)









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