Passage into Midnight -OMAR AKRAM (video inspired by god of star)



41近代ネイション国家の枠組みの思考の中からいかに脱却するかか問われている
thinking in framework of modern nation state is issue in this age

This article is that thinking in framework of modern nation state is issue in this age.
Nation-state has been established in collapse of pre-modern empire.
History of development of nation-state was history of bloodshed.
Now, humankind has issue to establish global governance mechanism that exceeds nation-state.

この論文は,近代ネイション国家の枠組みの思考の中からいかに脱却するかか問われている,です。
前近代の帝国が崩壊する中で国民国家が成立してきました。
国民国家の展開の歴史は流血の惨事の歴史でした。
今,人類は国民国家を超える地球規模の統治機構を成立させることを課題としています。



チベット問題について
私の基本的な立場はすでに投稿し、表明してきました。
それは、中国は一つを堅持しながら高度な自治をチベットが実現する方向で調整することです。
(だから私は中国共産党政府打倒の立場ではありません。
これまでの投稿ではチベットよりに印象を受けられかもしれません。
中国政府がダライ・ラマと対話し、漢民族とチベット民族が対等な
高度な自治が実現することは、東アジアの将来に
大きな意味があると思います。
真に中国が諸民族の高度な自治を実現するならば、
日本、朝鮮、中国、モンゴル、チベット、ウィグル?、ベトナムを含む
東アジア(漢字文明)連邦を、人類連邦政府の一部として構想することも可能
になります。
それは人類連邦を構成するEUの東アジア版への道を開きます。
したがって、チベットに高度な自治が実現することは
東アジアの未来にとってきわめて重要だと思うのです。
中国政府の糾弾ではなく、中国政府と友好的に対話して
東アジアの「多様性おける統一」を追求する勢力が
日本にもでてきてほしいと思います。
武⇒知⇒財⇒大衆革命という避けられない社会サイクルの動きの中で
今日の中国の政治の主導権は、まだ知にあり、
財が動かすようになる時、より財に都合がいいように財の手先として
議員を動かす政治民主主義が開始されるだろうと思います。
しかし、それは、中国の歴史サイクルでは
同時に中国分裂である可能性が大きいです。

中国国内に現体制の反定立として、
経済民主主義とDecentralized economyと人類社会を展望した運動がおきたら
すなわち、中国内部により建設的な勢力が登場したら
それを私は支持するけれども
現中国は民衆の反搾取感情の上に立って
中国統一を実現した政権であり
現時点は、中国政府によりベターな政策を期待する立場です。
中国の統一感情の弱体化を望みません)

(2)
私は民族問題(ナショナリズム)の問題は
単純な問題ではないと思います。
究極の解決地点(オメガポイント)を意識しながら
多様な勢力がそこに向かって舵をきってゆくように
もってゆくことが必要だと見ています。
仮に、中国がソ連のように崩壊して
チベット民族独立派が勝利して独立国をつくったとしても
ソ連崩壊後にみたような民族や宗教対立、
ユーゴの崩壊の後に見たような民族や宗教の対立
の血みどろ世界が待っていると私は思うのです。
聖火リレーでの中国人とチベット人の小競り合いは、
中国が民族的に分立した後の血みどろの世界を予感させます。

何よりも中国史におけるサイクルを観察するならば、
漢帝国の後の分立時代、唐帝国の後の分立時代、
明・清帝国の後の分立時代
そして現代の中華人民共和国の後にくるのは
中国のサイクルでは分立時代がきます。
私は、これは共産主義者の政権だったからというふうな
レベルの問題ではないと思います。
私たちが近代ネイション国家の枠組みの思考の中から
いかに脱却するかか問われているのだと思います。

前近代の統一した文明圏の崩壊の中から
言語や宗教や歴史的メモリーやいろいろ要素を軸として
国民国家が、まず西洋で生れてきました。
その西洋国民国家の歴史は血で血を争う世界でした。

(3)
サーカーは、1960年頃、インド内部で言語ナショナリズムが高まった時に
危機感をもち、「to the patriot」というスピーチをして、ナショナリズム論を
展開し、インドの統一を守ることを訴えています。
それはインドを超える人類的統一の展望のもとになされたものです。
(「To the patriot というサーカーのスピーチから・・・
インドのバルカン化を防ぐために」
http://raaq.jp/universaljapan/?p=73 
この中で、中国が反搾取感情から統一を創り出したことを
評価しているサーカーの言葉を紹介しています。)

一週間くらい前だったかNHKのクローズアップ現代で、
EUの指導者がでて、ヨーロッパの国民国家が
これまで対立と戦争の歴史だった。
EUそれに終止符をうつ取り組みだ。
またEUは新たな大きな国民国家になるのではなく、
世界に対しても、地球規模の問題をともに取り組んでゆくことを
提起してゆくというスタンスを語っていました。
労働者の権利、環境の擁護のためにも
企業家にきびしいスタンスをもちつつけると
発言していたこととあわせて、私は好感をもちました。

(4)
各地域の前近代的帝国は西洋のナショナリズムの
インパクトのもとに変容しました。
オスマントルコ帝国は、帝国の秩序のもとに諸民族が共存していました。
そのために諸民族が入り交じった居住区でした。
その帝国の領域から、同じアラブ語をしゃべる北アフリカからアラビア半島の諸国、イスラエル、
そしてクルド人問題を抱えるトルコ、バルカンの諸民族国家が生れてきました。

オスマントルコは、第一次大戦とケマル・アタチュルクの時、
大オスマン・トルコは完全に崩壊し、 小さな領土でナショナリズムの西洋型国家が成立しました。
そのナショナリズムは、クルド人の抹殺を伴いました。
これもオスマントルコ帝国解体から生じている、
民族がナショナリズムに目覚めた対立から生じています。
本質はバルカン問題と同じだとみています。
ナショナリズムで崩壊したオスマン・トルコ帝国の範図は、
今や血みどろの世界になっています。

(チベット問題を叫ぶ人々は、クルド人を抑圧するトルコを糾弾しているでしょうか。
トルコによるクルドの抑圧はチベットどころではありません。
もちろん糾弾すればいいものではありませんが)

現在の中華人民共和国は、過去の中華帝国の領域を引き継いでいます。
インドも、イランも、過去の帝国の領域を引き継いでいます。
このような国々でも、西洋型の民族意識にその構成民族が目覚めるなら
バルカンでみる隣人と隣人が殺し合う悲惨を目撃することになります。
今回の聖火リレーはそれを示しています。
それは血みどろの世界として私たちの前にあらわれます。
それぞれの地域の「多様性における統一」の推進の方向の萌芽があれば、それを私たちは支援すべきだと思うのです。

宗教原理主義はもちろんのこと
私たちが普通に意識している国民国家主義(ナショナリズム)で
私たちは平和な世界をつくることはできません。
オスマントルコ帝国の崩壊から生じている悲惨な現実を
私たちは中華帝国の範図の未来にしてはならないと思います。

ドラクロアのキオス島の虐殺
(http://art.pro.tok2.com/D/Delacroix/MassacreChios.htm)
は、オスマントルコ帝国と闘うギリシャの独立の闘いへの虐殺を描きました。
その心は、善意と正義感に満ちていますが、
しかし、西洋諸国は、オスマントルコからの民衆の解放闘争を応援しながら、
その地域で利益を得るため触手をのばしてゆきました。

チベット独立への応援をしながら利権を得ようしている勢力のあることも
はなゆーさんが紹介されていました。
大西教授の論点の中にあった西側の宣伝に乗せられるなということはうなずける点があります。
(多少の論点の違いがあっても紹介された大西教授のレジュメはバランスがとれているので
それを利用して時事問題の授業に使おうかなあとか考えています)

(5)
私たちは地域の人々同士が血を血で争う未来に進むことを避けるために
オメガポイント(解決の終着点)を明確に意識して
スタンスをとるべきだと思うのです。
そうした意識の広がりを背景に
最終の着地点を意識したリーダーシップの登場の土台を耕したいと思うのです。
当面のオメガポイントは、
統一した中国を維持しつつ、高度な自治が実現し
「多様性における統一」を実現する方向に中国が進むことです。
(私自身は、民主主義経済とDecentalization経済の方向こそ、それを可能にすると見ていますが)
しかし、究極のオメガ・ポイントを意識する必要があると思います。
人類の中から肥大化した国家ホロン意識(ナショリズム)を
克服する取り組みを全世界ですすめる必要があると思います。

それは二つの方向の戦略でなし遂げられます。
一つの方向は国家ホロンより上位ホロンの意識を育てる努力
もう一つの方向は、国家ホロンより下位の地域の所属意識を育てる努力
そのように上と下を強化し、国家意識ホロンを縮小させる戦略です。
ですから、
上とは人類意識=地球惑星意識、
その上にたつ民主主義的構造をもった世界連邦政府です。
下とは、地域コミュニティの強化、decentralized経済、自給的な経済単位、
すなわち地域での横に連帯する意識の醸成です。
つまり、下からホロン階層構造的な民主主義構造をめざすのです。
そのようにして肥大化した国家意識を正常な階層構造に縮小させてゆくのです。
(それは憲法9条の理念が人類規模で実現する世界でもあります)

(6)
そのためには多様な運動のリーダー層が
サーカーの言うジオセンチメント(地域偏愛環状)を克服していること
(http://raaq.jp/universaljapan/?p=44 サーカーのセンチメント論)
ウィルバーの言う社会中心思考の発達段階を超える意識に達していることが必要になります。
ナショナリズムや宗教原理主義は、そうした大衆の意識レベルに依拠していると思います。
したがって、この問題を考えるには、社会経済の心と外側の問題だけでなく
集合体の心の内側、集合心理の研究が必要になると考えます。


参考
サーカーのスピーチ「To the patriot」から
「この反搾取感情は、1つのネイションや多ネイションの単一体を形成するために もっとも重要な要素ですが、
その感情を長期にわたって維持することはできません。(中略)
搾取がなくなると反搾取感情は消えていきます。
その結果、反搾取感情に基づくネイションや多ネイションの単一体もまた存在しなくなります。
その時、何が起きるでしょうか。
精神性を継承する感情と宇宙的イデオロギーが人々を統一し続けるでしょう。
この精神性の感情が、特定の国の内部に1つのネイションを形成するのに役立たないことは確かです。
しかしそれは惑星世界(地球)全体を統一するでしょう」(To the Patriots)

「ナショナリズムの感情が存在する限り、
異なるネイション間の衝突がなくならないことをすべての人に説明しなくてはなりません。
人々は武装解除について話し合うかもしれませんが、
地下に隠れて軍事的な備えをするでしょう。
もしも彼らが全人類の福利のために専念するならば、
自分たちもその中にあるので、
自分たちのそれぞれのネイションも利益を得られるでしょう。
精神性の継承の理論に沿って、1つの宇宙的イデオロギーを採用しなくてなりません。
そのイデオロギーは、1つの最高実体(宇宙実体)がすべての生命のゴールであるというものです。
この精神性の感情は人類の統一を維持していくでしょう。
人類を救うことのできる理論は他にはありません」(To the patriot)

「To the patriot というサーカーのスピーチから・・・インドのバルカン化を防ぐため に」の全文をよかったらお読みください。
http://raaq.jp/universaljapan/?p=73



H.P. of socialist earth government (社会主義地球政府のH.P.)

appeal of gods of star

all H.P. of project of Heaven and gods

このページの先頭へ