The Death of Neo-Liberalism   (video inspired by god of star)



新自由主義経済政策は巨大な再生産構造を推進しており、バランスの崩れが巨大な被害をもたらす
neo-liberal economic policy promoting huge re-production structure makes imbalance with huge damage

This article is that re-production process is going with collapse of balance.
Although autonomous multi-layered re-production structure is not accompanied imbalance with damage, neo-liberal economic policy promoting huge re-production structure makes imbalance with huge damage.

この論文は、再生産プロセスはバランスの崩れをともなって進行する、です。
自立的多重的再生産構造はバランスの崩れは被害を伴わないが、新自由主義経済政策は巨大な再生産構造を推進しており、バランスの崩れが巨大な被害をもたらす。



「三角」とは、サーカーの「トゥリコーナtrikon'a」を日本語に置き換えたものですが
たぶん、読んでいる人は、「何が三角やねん」とわけわからないことを読ませるなと
思われたとおもいます。

私自身、「プラマトゥリコーナprama'trikon'a」にかかわるサーカーのスピーチが
最初、意味不明で、わけわからないと思いました。
何回か読み返すうちに、これはすごく大切なことを言っていると思いましたが。

そこで、サーカーにこだわって説明すると余計難解になりますので
私の言葉で、説明させてもらいます。


(1)
「この物的領域と知的心理的領域では
すべてはつながりあっている。
すべては生成・発展・消滅を繰り返す回転(波)のプロセスとして
存在する」
これは、エンゲルスによる弁証法の説明であるばかりでなく
それをより徹底しているのが、P.R.サーカーの根本思想です。
あらゆるものが、瞬時もとどまることがなく、
運動プロセス(dynamism)の中に存在しているわけです。
それが、「トゥリコーナtrikon'a(三角)」論です。

ですから、図形としてイメージするよりも、一辺を矢印として
aからbへ、 bからcへ cからaへ  aからbへと
三方向にぐるぐるまわるイメージをしてください。

(2)
私は農家に育ちました。
家の前の畑でとれたほうれん草をとり
家で調理し、うんちになり、
父親が野菜畑の土にうんちをかけているのを
幼少期に見て、育ちました。

親夫婦が自分の畑で働く⇒
ほうれん草ができる⇒
ほうれん草を食べてうんちができる
⇒畑の肥になる。
ここでは家族内の小三角回転があります。

家族が食べるより以上のほうれん草ができた⇒
農協が引き取って農協の店で地域の人に販売している⇒
その代金で鋤や鍬や農具を買う足しになり⇒
近くの鍛冶屋さんから鋤や鍬を買った。
あるいは
田んぼの畦には大豆を植えてあり、
近くの醤油製造屋さんが地域の大豆で醤油をつくっている。
壽醤油という名前でした。

ここでは小地域の小三角回転があります。
地産地消の世界です。

(3)
アメリカのカリフォルニア州からのほうれん草がスーパーにあったとしましょう。
(これはたとえの話で、スーパーで世界のいろいろな地域からの野菜や果物を見かけます)

アメリカ資本主義的大農園で雇った労働者に生産させた野菜や果物穀物をつくる⇒
長い距離を飛行機で運ぶ⇒
スーパーに並んでいて、それを日本の消費者が買って食べる。

消費者が買った時のお金が、スーパー、運送費、農園の費用にまわるわけですが
消費者が安い野菜を求めるから、農園、運送、スーパーで働く労働者の賃金をおさえるしかない。
消費者と労働者の利害が、事実上の対立関係におかれてしまう。
消費者の立場からすると労働者に賃金を低く払うことを結果的に求めてしまう。

運ぶ運送費、その燃料を、考えると大きな無駄があり、
その分、働くものの分が減らされているはずである。

回転する三方向の辺の長さは絶えず変化するが
小さい三角は容易に調整してバランスをととのえることができるが
大きい三角は、変化に対応できず、被害が大きい。

小三角だと野菜つくりすぎたら、隣にあげればいいが。
大三角だと野菜つくりすぎたら、捨てるしかない。
異常気象で不足したら小三角だと、近隣との調整でなんとかなるが
大三角だとアメリカの農場の労働者は給料をはらってもらえず
それを買っている日本の消費者は食べるものがなくなる。

(3)
ランド・ラッシュといって、たとえば韓国は、マダガスカルに
農地を確保しようとして大きなニュースになりました。
韓国はすでに沿海州にロシアから土地を得て農園をはじめています。
だから
「日本も海外に農地を確保しないといけない。
韓国、中国に遅れるな」という声もマスコミで紹介されていました。
韓国は工業製品を世界に売って、もうけたお金で食料を
確保したマダガスカルの農園から手に入れようという考えです。

韓国は国際市場で工業製品を売るための熾烈な競争に勝つために
韓国の労働者は、競争と低賃金のもとにおかれる。
マダガスカルの農園で働く労働者の賃金を安くおさえて
安い食料がほしい。
もちろん、遠く離れた場所であるから運送費も高くつく。

幸いなことに韓国のマダガスカルでの農地確保は失敗したみたいですが ここでは、韓国人によるマダガスカル住民へのexploit(搾取=利用)が 生じます。
根底にある利害対立は、世界に紛争と戦争の種を蒔きます。

これが今日の世界の支配的ヴァイシャ(資本家)が推進している
巨大三角回転(グローバル資本主義の推進)の道です。

(4)
福島原発事故とエネルギーをこの観点から考えてみますと
私が生まれた時は、親が山から切ってきた薪(たきぎ)が
家の横につんであって、その薪をとってきて
いろりやかまどにつっこんで燃やして
ご飯をたべていました。
井戸から水をくんで、風呂の下のかまどで燃やして風呂の燃料にしていました。
冬はこたつがあって、父親が山で木を上手にもやして
炭をつくり、それを炭小屋に入れて、一冬のエネルギーにしていました。

電球がついていましたが、その電気は中国発電所の流水による水力ダムからでした。
ここにはエネルギーの小地域の三角回転構造がありました。

資本主義の発展は大三角の回転を特徴としており
家の近くのたきぎのお世話になっていたのが
石油という、遠くからもってきた原料のお世話になり
今や原子力発電というもののお世話になっています。

サーカーは生活必需品について自然は地球のどの地域でも
人類は生きてゆけるようにしているのだと言います。

エネルギーも同じことだと思います。
石油や原子力発電で、美味しい利益をすすっている関係企業の幹部と
その政治献金をうけている勢力が、
世論をコントロールし、日本の地域に見合った小三角にふさわしい エネルギーの開発を妨げてきたのだと思います。

テレビで、タカジンさんが、原発必要の立場から
「でも日本は資源がない国だから、工業製品を売ってもうけて
資源を外国から買うしかないから・・」とおっしゃって
出席者一同、それに対しては沈黙されていました。

この「日本は資源がないから自立経済ができない」という
日本人の集合意識にはめ込まれた強固な思考パターンこそ
明治以後の富国強兵の道を支えた私たち日本人に
深く刻まれた潜在意識の集合的プログラムだと思います。

私たちは、この旧型思考パターンを、
衣食住教育医療エネルギーなどの生活に不可欠なものは、
この日本列島で基本的に自給するシステムをつくることは
可能なのだという思考パターンに置き換える必要があります。

日本が生活に不可欠なものは自給し、経済自立し
その上で、諸外国の自給(経済自立)を援助することで
経済的にも対等な国際関係になってゆきます。
それは永続する平和な世界の基盤になります。

福島原発事故は、私たちに、
「今、私たちの文明は病の段階にきていますよ」という
深部からのメッセージとして受け止めるべきだと思うのです。
「今の文明は、小中三角回転をつぶして
大三角回転の道にすすんでいますよ。
その道はもう終わりですよ」というメッセージでは
なかろうかと思うのです。





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