<序> 未来への教科書#65 相馬双葉漁業協同組合 請戸支所 鎌田寛典  (video inspired by god of star)



自分の生産手段を震災で失った漁民は再び生産手段を所有するために漁業協同組合に結集して政府の進める資本主義的復興の道と闘っています
Fishermen who lost means of production in earthquake struggle to own again means of production by uniting fishing cooperatives and battle with way of capitalist reconstruction promoted by government

This article is that way of socialism of 21st century and way of capitalism struggle in revival process of fishery in earthquake of northeast.
Fishermen who lost means of production in earthquake struggle to own again means of production by uniting fishing cooperatives and battle with way of capitalist reconstruction promoted by government.

この論文は、東北大震災からの漁業の復活プロセスにおいて資本主義の道と21世紀の社会主義の道が争っている、です。
自分の生産手段を震災で失った漁民は再び生産手段を所有するために漁業協同組合に結集して政府の進める資本主義的復興の道と闘っています。



(1)
JAの市民農園が家から30分くらいかかるのですが、高い倍率なのにあたりました。
そこで「天が野菜を植えてみろ」と言っているのかと思って
先日、50年ぶりくらいに、スコップと鍬で、5×6メートルの畑作りをしました。
スコップと鍬で畑つくるのもたいへん疲れる作業で、
小さい畑でこうなんだから、農業ってたいへんな仕事だなあと思いました。
ところが、昨日、キュウリの四つの苗のうちひとつの苗が、
弱々しいのです。葉の色が緑でなく黄色っぽいのです。
そのキュウリの苗を心配しながら
今朝、水をやりにゆくと、
キュウリの二つは元気でしたが
二つの苗は葉が下を向いていました。
しおれたキュウリの苗さんに「元気だせや」と
ヒーリングエネルギーをそそぎました。
世話しているとキュウリの苗に愛着が湧きます。
となりの畑のおじいさんに
「このうなだれたキュウリだめですかね」ときくと
「復活することあるよ」とおっしゃいました。
「なんかペットのような気がします」と言うと
「物言わぬペットだよ」とたくさん野菜を植えている彼は言いました。
見ると種植えしていた「葉大根」と「大根」が、少し芽がでていて
うれしくなりました。

私は
「そうなんだ。私の父親のような農民たちは、耕す苦労だけではなく
作物たちが育ってゆくプロセスにわが子が育つような喜びをもっていたんだ」
農民には生命を育てる喜びがあったんだということに
生まれてはじめて気がつきました。

(3)
私が大学時代にとても共感したことのひとつに
国際政治学の巣山靖司先生が
『資本論』に独立自営農民の形成を
「必須の通過点」として触れてあるとして
「近代的個の形成」の意義について説明されたことがあります。

独立自営農民は農民自身が
「いつ種を植えた方がいいか」
「いつ刈り取った方がいいか」
自分の頭で考えて工夫できる。
前近代共同体の中での縛りから解放されたことの意義に
私はひどく共感しました。

アメリカ型資本主義大経営の賃金労働者型農民には、
「キュウリさんがしおれているのは大丈夫だろうか」
「元気だせや」というような
物言わぬペットに対するような作物への愛着の気持ちは生じないだろうと
思います。

資本主義型経営を超える大規模農場タイプをつくるとしたら
個別農民が自分の土地の持ち分を出し合って
賃金労働者として使役されるのではなく
対等の合意の中で作業し
自分たちの作物を愛着をもちうるような
協同組合農場スタイルしかないと思うのです。

日本の農業が、後継者不足で
資本主義型農業への道がひらかれつつありますが
その道は、地域愛着文化をもった地域循環型経済ではなく
遠くへ市場をもとめる大三角型の世界資本主義に
よりはめ込まれた方向にあり、
「幸福の経済学」の道ではないと思うのです。

(4)漁民の協同組合

多重的小三角をつくる道と小三角をつぶして巨大な三角に組み込む道の
せめぎ合いは、東北震災の復活の方向性をめぐってもでてきています。

私は次の記事を読み、漁業協同組合の意義を認識することができました。
http://news.livedoor.com/article/detail/5569215/
「宮城県漁業協同組合の幹部は・・、
宮城県が進めようとしている「水産業復興特区」の問題点について切々と訴えました。・・
 同県漁協は、今回の災害で漁船の9割以上を失いましたが、
85%もの組合員が漁業を再開したいと願っています。
ところが村井嘉浩県知事が打ち出したのは、
大企業が漁業権を獲得しやすくするための「特区」構想でした。
県漁協は13日、「民間企業は利潤追求が第一義であって、
これに合致しなければ必ず撤退する」などの理由から、
「水産業復興特区」の撤回を求めて村井知事に要望書を提出しています。

「企業が参入して漁師をサラリーマン化させるなんてとんでもない。
こればかりは(信念を)曲げるわけにはいかない」と強い口調で語りました。

 阿部力太郎理事長は、
大手の水産会社が営利目的でクロマグロなどの輸入と乱獲を進めたことで
「(魚を取れなくなって)撤退せざるをえなくなった」と指摘。
漁獲量を調整・管理しながら漁業を営んできた漁協の役割を語ったうえで、
「先祖代々築き上げた漁労文化を守るためにも、
浜(漁師)の絆を壊す(特区の)やり方は問題だ」とのべました。」

巨大三角の道は、乱獲、人間と自然の循環を破壊する道でもあります。
漁師として誇りを奪い、地域の文化や誇りを奪う道でもあります。
小三角多重構造の経済の方向の促進こそ「幸福の経済学」なんだと
ここでも、思いました。





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