El toro y la Luna - Cumbia - Swing Criollo
(video inspired by god of star)



( view of one root is false)

Theme of this page is that view of one root is false.
This view of Mitsuki is important truth.
I recommend you to read by translating.

このペ-ジのテ-マは、単一のル-ツの見方は誤りです。
ミツキのこの見解は、重要な真理です。
私はあなたに翻訳して読むことを勧めます。


クレオール型アイデンティティと人類アイデンティティの形成

▼NHK番組「カリブ海から世界へ」の感想

 2001年7月16日に偶然、NHK教育テレビをつけると、「カリブ海から世界へ~グリッサンと加藤周一の対話」という番組で、世界的に有名なカリブ海の作家エドゥアール・グリッサン氏と加藤周一氏による対談形式の講演会の模様を放映していました。
内容が興味深かったので最後まで観てしまいました。

◎単一ルーツ型アイデンティティの克服を

 その対話の結論は次のようなものでした。
西洋に根を発した単一ルーツ型のアイデンティティが一方にあり、現在のグローバル化の中で人類間の衝突を招いている。
それに対してカリブ海の民衆であるクレオール(新大陸に生まれた白人、黒人の子孫を指す)には、多起源型ルーツのアイデンティティが確立している。
単一ルーツ型のアイデンティティをもっている諸民族のルーツも、実際には木の根のように多方面に広がっている。
すべての人間が根の部分でつながっており、人間と人間の混ざり合っているというクレオール型アイデンティティは、グローバル化による単一ルーツ型アイデンティティ強化の方向に対する人間的対案である。

◎クレオール型アイデンティティ

 グリッサンがスピーチした内容をざっとまとめてみます。

今、世界を覆っているグローバル化は単一の価値観を広げるものだ。
西洋で生まれたアイデンティティは、単一のルーツを設定して自分たちの領域支配を正当化するためのものだった。
もともと、西洋のユダヤ教、キリスト教、イスラム教の一神教はそのような性格を持っていた。
神が自分たちを創造したのだから特定の領域を支配する権利があり、その領域内では安心して暮らせるという領域支配の正当化をしたのだ。
これは、領域外の者を排除するアイデンティティである。
 ルーツを単一とするこのようなアイデンティティに対し、カリブ海域の民衆(クレオール)のアイデンティティは異なっている。
カリブ海のクレオールの先祖は、白人と、白人によって鎖につながれ、連れてこられたアフリカ人だった。
1492年にコロンブスがカリブ海にやってきて、その後、アフリカから黒人が連れてこられたことから始まっている。
カリブ海に住む白人も含めて、私たちのルーツは単一ではなく、地面の下で木の根が四方に広がってつながっているように、『関係性』(つながっていること)にあると思っている。
 地球上でグローバル化が進む中で、一方ではクレオール化も進んでいる。
それは人々が互いを排除せずにつながり合うことを可能にする、
グローバル化への対案がクレオール化なのだ。
グローバル化の下で単一ルーツのアイデンティティを持つことは紛争や戦争につながる。
私たちはつながり合い、自分が相手でもあるというクレオール化のアイデンティティを持つ必要がある。
(以上、著者のメモによる要約)

◎サーカーの視点との共通点

 ざっと、こんなスピーチでした。
このナショナリズムとアイデンティティに対する見方は、サーカーとも共通する非常に重要な提起だと思います。

 サーカーは、人類の根源は1つだが、地球の各地に散らばる中で、紫外線の量の多少から肌の色に変化が生じるなど気候風土の違いからさまざまな違いが生まれてきた。
さまざまなタイプに変化した人類が移動しながら、現在の土地に住み着いたと考えます。
サーカーのアイデンティティ論では、人類の根源的なルーツは1つですが、日本人や○○人などのアイデンティティのルーツは多起源なのです。

◎日本人のルーツも多起源

 人類は、河川ごとにさまざまな各部族が住み着き、特色ある河川文化圏を作っていきました。
日本人も弥生時代以後、さまざまな言葉を話す人々がそれぞれの谷に住み、大和を制覇した部族に征服されていく中で徐々に共通した日本語が形成されていったと思います。
完全に共通語が作られたのは明治維新後だったと私は推測しています。
辞書で方言の項目を調べると、日本語の祖語から分かれたという学問世界の見方が載っていました。
私は言語学についてはまったく素人ですが、日本語の祖語すなわち祖先にあたる言葉があったという前提が、単一ルーツ論の虚構に縛られたドグマだと思います。
すなわち1の祖語から多がでてきたのではなく、むしろ実際には多から一へと統合してきたと考えます。
 加藤周一氏は、日本は雑種文化だと論じていますが、ルーツの部分はカリブ海の作家グリッサンがいうように、あたかもシダ植物のように根はつながっているのだと思います。

◎世界のすべての人とつながっている

 この番組の中で「関係性」という言葉が使われていました。
その訳では何のことか一般の人にはわかりません。
要するに、カリブ海のクレオールたちのルーツは、根のところでアフリカのさまざまな人とも「つながっている」し、ヨーロッパ人の祖先とも「つながっている」わけです。
だから、アイデンティティは関係性の中にあるのです。
 単一ルーツに基づくアイデンティティは虚構であり、私たちは根の部分では世界のすべての人々とつながっているというアイデンティティが科学的な真実でもあり、正当なアイデンティティだと思います。
このようなアイデンティティこそが、民族紛争などを根絶することにつながる道です。
サーカーのいう「人類」単一民族意識への道です。
この観点から、このカリブ海の作家の提起するように、グローバル化の中でアイデンティティの意識のクレオール化を進めることを支持するものです。

◎単一ルーツ・アイデンティティの虚構

 私は、サーカーを読む前に、イランの思想家アドルム・カリーム・ソロウシュの研究をしていました。
今、イスラム型の民主化闘争が進んでいますが、その理論的バックボーンの1人であるテヘラン大学の教授です。
彼もまた、『文明の衝突』を書いたハンチントン教授や原理主義者を批判しながら、
「イラン人のルーツを、イスラムだけに帰するのは間違っている。
アケメネス朝ペルシャはもちろん、ヘレニズム(ギリシャ)文化も今のイラン文化のルーツである」
というようなことを述べて、どの国でもルーツは単一ではありえず、複合的なものであり、どの国でもルーツを1つに絞った単一アイデンティティは虚構であると批判していました。

◎「関係性」のアイデンティティの確立を

 このように、ルーツは根のところで錯綜しながら人類すべてがつながっているという「関係性」のアイデンティティを確立していくことが、私も大変重要だと思います。
私はこの新しいアイデンティティのあり方を支持するものです。
この点が進んでいくことは、新自由主義史観の人々による狭いナショナリズム感情散布の基盤を根本から取り除くことにつながると思います。




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