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(Mechanism of world government is same to socialist earth government of documents of Heaven)

Theme of this page is mechanism of world government.
Mechanism of world government is same to socialist earth government of documents of Heaven.

このペ-ジのテ-マは、世界政府のメカニズムです。
世界政府のメカニズムは、天の文書の社会主義地球政府と同じです。


サーカーの「世界政府論」

▼世界政府の必要性

 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件、アフガニスタン(報復)戦争、パレスチナ紛争、イラク戦争などの一連の経過は、人類社会がどうあるべきかというテーマを提起していると思います。
現在、各国の外交目的が自国のナショナル・インタレスト(国益)を守ることであることは当然のこととされています。
報道によれば、現在のブッシュ大統領の選挙時の主張は、アメリカの国益を守るためにのみ海外への軍事活動をしていくという国益を掲げた露骨なものでした。
世界最強で世界のリーダーを自認するアメリカが、国益中心主義から他地域に対処するのではなく、互いの違いを尊重し合った人類共同社会形成の合意づくりを最終目標としてリーダーシップを発揮しなければ、人類社会は分裂したままであり、紛争の火種は消滅しません。

 平和で安定した国際社会を形成するためには、人類社会が多様性に基盤を持ちながらも、1つの平和的な人類共同社会として確立されることが必要です。
そのような人類共同社会(世界政府)をめざすことを外交目標に掲げた国が登場する必要があります。
サーカーは人類が単一不可分であるという立場から明確に世界政府の樹立を目標として活動することを勧めます。

 「普遍主義(ユニヴァーサリズム)は、何らかの相対的要素に依存していません。
それゆえ『イズム』の悪から解放されています。
イズムは集団的利益の見地に基づいて栄えます。
他の多くの諸要素の中でも、イズムは戦争を引き起こす主な要素です。
戦争はイデオロギー的な衝突ではありません。
平和の確立を熱望する人々は、ナショナリズムとその同類のイズムを振り払うべきです。
私たちは、これらのイズムを振り払うべきです。
そのために普遍的な団体を組織し、その力を強化していかなくてはなりません。
これが世界政府確立への第1段階となるでしょう」(Discourses On Prout)

 サーカーは、イデオロギーという言葉を理想を持っていることとして肯定的に用い、イズムはドグマ(思い込み)の集合として否定的に用います。
人類は単一不可分であるのに、分裂させようとして思い込みを作り上げているのがナショナリズムとその同類のイズムです。
サーカーは「普遍的な団体」について具体的に明言していませんが、国連にあたるのではないかと推測します。
国連の成立経過がどうであれ、国連を「普遍的な団体」として強化していくことが現実的な道であると考えます。

▼世界政府の構造

 サーカーの提起する世界政府の構想は、州あるいは国(State)、連邦政府(Federated states)、世界政府(Confederation)という構造になります。

 「普遍主義のコンセプトを具体化するためには、世界政府が必要です。
世界政府は、世界中の連邦政府の連合であるべきです。
連邦政府は、社会経済的な考慮と地理的な考慮に基づいて形成された自給的な経済単位(地域)からなるでしょう。
経済的に発達した地域は、経済的に未発達な地域を搾取(利用)する傾向があります。
それゆえ、連邦政府はさまざまな単位から構成されるべきです」(Talks on Prout)

 サーカーは、世界政府を構成する単位としての州は、基本的には、現在ある国民国家や行政単位の枠であると考えられます。
しかし、経済的に発達した地域が未発達な地域を搾取しなように、あるいは地域を構成する共通の諸要素の観点から今の国民国家や行政単位の枠の再編成を予見しています。

 たとえば、インドのマハーラーシュトラ州から分離を求めているヴィダルバの例をあげています。
将来、ヴィダルバの分離を肯定し、マハーラーシュトラ州との連邦政府になることを支持しています。
またサーカーは、イラン北西部のアゼルバイジャン州と旧ソ連の南部地域のアゼルバイジャン共和国を例に挙げています。
分裂したアゼルバイジャンは1つの連邦に再編成されるかもしれません。

他にも歴史的事情から分断されているけれども1つになるのが望ましい「民族」は他にもたくさんあります。
分断されている朝鮮・韓国も1つの連邦になるべきことがすぐ浮かびます。
クルディスタン、バルチスタンなどもそうです。

 「このようにして形成されたさまざまな単位(地域)は行政上の便宜のために再定義され、名称を変更されるかもしれません。
これらの諸単位には一定の共通した諸要素があります。
その共通の諸要素によって、これらの諸単位は連邦に統一されるでしょう」(Talks on Prout)

▼世界政府の行政単位

 世界政府の行政単位である州あるいは国家(State)について考えてみましょう。

 サーカーは州の再編成にあたり、社会経済的な側面と地理的な側面を考慮した自給的経済単位として成立することを考えています。

(部族は、その規模が小さすぎるために、州として自給的な経済単位として成立せず、他地域に収奪される立場になる可能性があります。
したがってサーカーは、小規模な部族レベルでの単位を支持せず、少数部族の福利に関する支援のありかたは世界政府論のところは別のところで論じています)

 日本について、サーカーの観点で州を考えるとどうなるでしょうか。
日本は交通や通信の発達から考えると1つの州となりうると思いますが、地域の過疎化の問題すなわちバランスのとれた地域経済づくりの観点で考えると、北海道州、西本州州、東本州州、四国州、九州州、沖縄州(あるいは北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄諸島)を自給的経済単位として成立させるような政策的努力がまず必要です。
可能な限り、各地域を農業・工業のバランスのとれた自立的な産業構造を持ったものとして発達させることをめざすべきです。
すなわち日本は、単一の州もしくは連邦州です。

 世界政府樹立の段階では、隣接地域との友好関係や経済関係が発展しています。
近隣の州と連邦を組む動きが強まります。
日本州(日本連邦)、韓国・朝鮮州(高麗連邦)がそれぞれ1つの自給的経済単位として確立し、ナショナリズムを克服できている段階になれば、対等な立場で連邦体を作るかもしれません。
中国は各地域に自給可能な経済単位を設立して州の連合体となり、台湾も州としてその一員となります。
つまり中国は州の連合すなわち中華連邦政府になるかもしれません。

 サーカーは、州の連邦を形成する際に共通の要素を重視します。
共通の要素とは、言語や文化、宗教などの側面です。
西欧で発展しているEUは、キリスト教文明圏を歴史的基盤にしています。
とするならば、漢字をもっと国際的に話し合って共通のものにしていき、モンゴル・中国、ベトナム、台湾、朝鮮・韓国、日本が1つの漢字連邦としてまとまることもできます。
ずっと先の将来、世界政府が成立し、ナショナリズムが克服できた段階では、広域連邦への流れができ、漢字を共通の要素とする東アジア連邦という地域政府ができる可能性があります。
これが、地球全体として世界政府を構成します。

▼世界政府の執行権力

 「最初の段階では、世界政府は立法機関となります。
諸連邦は、世界政府で承認された法律を実施する執行権力を持ちます。
諸連邦は、世界政府の諸法律を完全に実施するかもしれませんし、しないかもしれません。
しかし、その法律に背いて進むことは許されません」(Talks on Prout)

 子どもの権利条約などの国際条約の、各国における批准と実施のプロセスは、ここでサーカーの述べているプロセスと似ています。
もしも世界政府で子どもの権利についての法律が定められたとしたら、諸連邦は、その法律の実施を延期することはできますが、その法律に背いた立法は許されません。

 ナショナリズムは、別のネイションとの衝突を生み出すだけでなく、内部のマイノリティを軽視します。
世界政府の樹立後は、世界政府を構成する諸連邦がマイノリティを軽視できなくなるとサーカーは述べています。

 「最初の段階で、世界政府は法律を立案するでしょう。
世界政府が最初に与える有益な影響は、どの地域政府もマイノリティの利益を害する法律を作ることが許されなくなることです。
法律を執行する権限は地域政府に与えられるでしょう。
世界政府は原則を決定し、それぞれの地域政府は原則に基づく詳細な法律を作り、実施するでしょう」(Discourses On Prout)

 世界政府が立法機関として確立すると、次の段階では平和維持という限定的な目的で執行権力を持ちます。

 「しかしながら、世界政府は制限された目的、すなわち連邦間(Inter-federal)の平和と平穏を維持する目的と、惑星間(Inter-planetary)の紛争を解決する目的のために、いくつかの執行権力を持つでしょう。
これは、世界政府の完全なコントロールの下に世界市民軍を維持することを意味します。
連邦と諸単位も、内部の法と秩序を確保するために警察力を維持します」(Talks on Prout)

 世界政府は、連邦間の平和、たとえば現在の中東紛争のような紛争を仲介して平和秩序を維持するために世界市民軍を持ちます。
各連邦は軍隊を持ちませんが、警察力を持ちます。
アメリカ同時多発テロのように、仮にテロリストが犯行に及んだとすると、法に基づいて主として各連邦警察の合同した力で対応します。

 世界政府に軍事力を一本化すると、日本だけでなく各国別の軍隊がなくなりますから、日本の憲法9条の理想は世界的規模で実現します。

▼世界政府の機構

 世界政府の機構について、サーカーは次のように述べています。
 「下院と上院の2つになるでしょう。
下院へは州の人口に応じて代議員が送られます。
上院の代議員は州単位で選出されます。
法案はまず下院に提出され、最終的に承認される前に上院で充分に討議されるでしょう。
下院に1人も代表を送ることができない小さな州も他の諸州とともに、提案された法案のメリットとデメリットを話し合う機会を上院で与えられるでしょう」(Discourses On Prout)

 現在の国連総会は約180の大小それぞれの国が各1票を持っています。
東ティモールと中国が同じ1票です。
そして、第2次世界大戦の戦勝国の大国であるアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国は、常任理事国としてその発言力を保障されています。
サーカーの提案では、現在の国連総会は上院になります。
下院は人口に応じて代表を選出しますから、東ティモールのような小国は代表を送れなくなります。
そのかわりに上院で発言権を保障されます。

 上院と下院が立法権を持ち、その中から選ばれた世界政府サドヴィプラ委員会が平和維持という限定的な目的で執行権を持ち、上院、下院の承認の下に活動します。

▼世界憲法

 世界政府は、まず立法活動から開始されます。
その内容は次のようなものです。

 「世界政府の成立は世界憲法を必要とします。
憲法には、諸原理の憲章もしくは諸権利のリストが含まれるべきです。
少なくとも次の4つの領域が含まれるべきです。
第一に、地球上のすべての動植物の完全な安全が保障されること。
次に、それぞれの地域(Country)は、すべての住民に購買力を保障しなくてはならないこと。
第三に、精神性の実践すなわちスピリチュアリティ、文化遺産、教育、固有の言語表現という4つの基本的な権利を保障しなくてはならないこと。
第四に、これらの権利の行使が基本的な人間の価値と衝突した時には、その行使をすぐに抑制しなくてはならないこと。すなわち、基本的な人間の価値を他のすべての権利よりも優先させなくてはならないということです」(Requirement of an Ideal Constitution)

 サーカーは「基本的な人間の価値」という言葉を使います。
病気で伏して死を待つばかりの老人と、働き盛りの一国のリーダーとでは、社会的な貢献度から見た評価には相違点がありますが、まったく等しい基本的な人間の価値を持っています。

▼世界政府の恩恵と利点

 サーカーは、世界政府の成立によって人々が享受する恩恵と利点はどこにあるのかという問いに対して、次のように答えています。

 「(1)各国の軍隊を維持するための莫大な費用の節約につながります。
    節約した費用を人々の利益のために用いることができます。
  (2)人類は、心理的緊張から解放される。
  (3)流血をともなう紛争が少なくなる。
  (4)地球上の1つの場所から別の場所への移動が自由になります」(Requirement of an Ideal Constitution)



◎引用文献
P. R. Sarkar, Discourses On Prout, Prout in a Nutshell: Part 4.
P. R. Sarkar, Talks on Prout, Prout in a Nutshell: Part 15.
P. R. Sarkar, Requirement of an Ideal Constitution, Prout in a Nutshell: Part 12.



H.P. of socialist earth government (社会主義地球政府のH.P.)

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