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(Profit principle of capitalism should be abolished in medical world)

Theme of this page is that worker of medical should be serve patients.
In capitalism society medical worker works under profit principle of capitalism.
Profit principle of capitalism should be abolished in medical world.
Only serve to patients should be principle.


このペ-ジのテ-マは、医療労働者は患者に奉仕すべきであるです。
資本主義社会では医療労働者は資本主義の利益の原理のもとに働いています。
資本主義の利益の原理は医療の世界から廃止されるべきです。
患者への奉仕のみが原理となるべきです。


医療従事者論

サーカーの医療論を紹介します。
サーカーはインド人なので、主として発展途上国を念頭にしており、日本の課題とずれています。
しかし、日々報道される様々の医療問題を考える時の参考になると考え、ここに紹介します。

(1)医療の仕事と患者

①ソウシャル・ワークとしての医療

サーカーは、医療の仕事は生計をたてるための職業というより社会奉仕ととらえるべきであり、ビジネスと考えるべきではないと考えます。
ただし、無償の奉仕ではありえず、医療従事者が安心して医療奉仕に取り組めるように生計の保障が大事であると述べています。

「医療の仕事はそれ自体として、職業としてよりもより社会奉仕にかかわるものです。
社会奉仕は医学の主たる目的です。
しかし、社会奉仕者は霞を食って生きてゆくことはできません。
だから、生活のために、政府、自治体、公的機関、一般の人々、要するに彼らが奉仕している人々からお金を受け取らなくてはなりません。
医師であることは、生計を立てる一つの方法であるように思えます。
しかし、それはビジネスとして分類すべきではありません。
どんなに大きな財政的、社会的、知的能力を持っていても、無力な人は、医師を闇の中の光,あるいは自分を溺死から救ってくれる救命ボートとみなします。・・・
患者を自分の友人としてとらえ本物のソウシャル・ワーカーとして社会に奉仕しつづけている医師たちは、深い尊敬に値します」Various Occupations

そして、そのような社会奉仕の精神をもった医師や看護師は、そのふるまいや自らの知的心理的な力のすべてをもちいて信頼を得てゆきます。

②貧しい患者を医師から隔てる医療費の壁

ところが、患者の側からすると医療費が高くて人々から信頼を得ている有能な医師に近づくことができないという問題があります。

「あなたが信頼している医師は、患者を治すことができますが、費用が高くかかるので近づくことができません。
そのような環境のもとでは、あなたのその医師の能力への信頼は傷つきませんが、あなたは彼らを友人とみなすことはできませんし、医師の人間性が信頼できるかどうかは分かりません。
それゆえ、その医師に敬意を持つこともできません」Various Occupations

サーカーはすべての人々が、衣食住と教育、医療を「自給」できる地域社会をめざすべきだ考えます。

日本では医療費の患者負担増がうんぬんされていますが、医療費の増が、貧しい人々と有能の医師との間に壁をつくらないようにする必要があります。

③医師の経済的保障の必要

サーカーは、決して医師が自分の経済生活を犠牲にして患者のために奉仕せよと言っているのではありません。
医師が安心して社会奉仕できる経済的保障が必要だと考えています。
欠陥のある社会システムによる経済的不安定が医師のモラルの低下を引き起こす原因の一つだとサーカーは考えます。

「医師は貧困のために自分の品性を失いつつあります。
それは欠陥のある社会システムによって引き起こされたものです。
そうではないでしょうか」Various Occupations

(2)医療従事者の仕事ぶりの諸問題

患者の医療への信頼は医師や看護師の仕事ぶりから生じます。
その信頼を低下させる医療側の問題としてサーカーは様々の例を挙げています。

①軽い病気に強い薬を処方する医師

「あなたが出会ってきたすべての医師の中で、何人が理想主義的で職務に忠実な人だったでしょうか。
もし、あなたが医師ところに行くならば、その人は、軽い病気に強い薬を処方するでしょう。
もし、自分自身の診療所をもっているならば、どうしてもそうなります」Various Occupations

②治癒に長くかかる方の薬を使用する医師

ホメオパシー療法の医師にサーカーが知人の弟のための薬をもらった時、その医師とサーカーが同郷であることが分かり、好意から早く効き目がでるもう一種類の薬をくれた話です。
「その医師は『もう一つの薬をあなたにあげよう』と私に薬をもってかえるように求めました。
なぜかとたずねると彼は、『両方ともいい薬です。
しかし、私が知らない人々には最初の薬を渡しています。
その薬は患者を治すのにやや長くかかり、私はより多くの薬を売ることになるからです。
時々、私は自宅への往診も頼まれます。
私に何ができるでしょう。
品性が貧困の最初の犠牲者です』と言いました」Various Occupations

③自分の特製の薬をだす医師

「自分で特許の薬を販売している医師は、その患者に必要であろうとなかろうと、薬を10~20ルピーの値で売ることなしには決してその人を帰しません」Various Occupations

④当て推量の診察で次々と検査や薬を処方する医師

「逆症療法医のことについて述べます。
もっとも当惑したことは、しばしば、彼らが当て推量によって、病人を診療することです。
血液、便、尿の検査は、しばしば彼らの診察がまったく間違いだったことを示します。
それでも、患者は医師の当て推量に頼り、結果として次から次へと薬を飲まされます。
これは嘆かわしいことではないでしょうか」Various Occupations
その他にも、サーカーは医療従事者の仕事ぶりの様々な問題点について述べていますが、これだけに止めます。

⑧良い医師、未熟な医師

サーカーの医療施設の問題点の指摘の中にはエイズ薬害事件や大阪の長居にあった違法な経営をしていた精神病院のことを思い起こさせるものなどがあります。

サーカーは、善と悪とは、社会のどの層にも存在すると次のように述べています。

「どこにでも善と悪が存在します。
しかし、残念なことに大勢の『悪い人』の間で、『良い人』がいなくなる危機にあります。
もし、私たちが医療の仕事を社会の反映として見れば、現実の厳しさは明らかになります。
一方で自発的に貧しい患者に誠実に奉仕しているよい医師たちがいます。
他方で、私たちは、自分たちの職業について自慢している未熟な若い医師を見ることもあります。
私は、このような状況は残念です。
しかし、希望を失うことはないと感じます」Various Occupations

(3)問題の背景

①罪を犯す五つの原因

 罪を犯す五つの原因についてのサーカーの説を紹介しました。
①生まれつき罪を犯す性質、②環境の影響、③常習化、④一時的な出来心、⑤貧困、以上の五つでした。

サーカーは、医療関係者が罪を犯す原因として、生まれつきの性質と貧困(経済的不安定)の二つをあげています。

「犯罪学によれば、私たちは、そのような医師たちの中にもって生まれた性質と貧困の両方の原因を見いだすかもしれません」(Various Occupations)

②経済的不安からの罪

サーカーは、医療について非難するだけではなく、経済的不安定やハードな勤務による医師や看護師の疲れ切った表情に目を向けるべきだと論じます。
「患者の病気を治すことを自分のライフワークとしてきた人々に欠陥を見いだす時、私たちは、憤慨、ひどく非難します。
しかし、非難する時、医師と看護師が彼らの日々の生活の中で直面してきた困難のすべてを考えてみましょう。
もし、私たちが患者としてでなく、人間としてそのような問題を議論するならば、私たちが非難のリストにあげている人々が、意識的、無意識的に社会によって反社会的活動にかかわるように強いられてきたことを見いだすからもしれません」Various Occupations

ここでサーカーが、罪ある所業をしてしまった人間も、彼らがかかえた困難のすべてを見るべきだというこの主張はきわめて大切だと考えます。
(今、日本では民営化論議の中で、ターゲットが定められて、攻撃されています。
職業のどの領域を考える際にも罪ある所業をした背景にまで考えを及ぼす必要があります)

サーカーは、医療関係者に経済的安定を保障することを説いています。
これはインドにおけるメッセージですが、サーカーが単に医師のあるべき姿を説くだけでなく、良い医師として活動できるためには経済的保障が必要であるという合理的な考えをしていることがわかります。

「私は、かつて、きわめて正直で有能な医師を知っていました。
彼らは晩年、ひどくお金に困っていました。
現役の時、彼は、献身的で称賛に値するソウシャル・ワーカーでした。
しかし、彼が身体的に無力になった時、社会はそれを認めることができませんでした。
そのような環境が医師を欲得ずくで動く人になることを強いたとしても不思議ではないです」Various Occupations

③もって生まれた性質から罪を犯すタイプ

もって生まれた性質からくる医師の罪については次のように述べています。


「犯罪者には多くのタイプがあります。
犯罪傾向のある医師たちもそうです。
貧困による犯罪者と同様に医の職業においてももって生まれた性質からくる犯罪者もいないわけではありません。
医師の姿をしたモンスター [汚れた低レベルの医師]は、社会の災難です。
時々、彼らは無力な人々にひどく残忍にふるまいます。
お金のために死の淵にある患者を利用します。
本心では私は彼らを人間とはみなしたくありません。
社会的自覚の高い医師たちの積極的な協力で彼らに対して極めて強い措置がとられるべきです」Various Occupations

戦争中とはいえ、731部隊のエリート医師の人体実験の所業は、ここでサーカーのあげている「地獄の生き物」に思えます。
またエイズ薬害事件の被告医師もこのタイプの人かもしれません。

(4)具体的改善策

①罪を犯す医師については矯正的措置

原因が経済的不安定であれ、もって生まれた犯罪的性質からであれ、医師の罪は普通の人間よりも大きな害を社会に与えます。
サーカーは問題のある医師については矯正的な措置をとるべきだと言います。
適切な教育、イデオロギー、環境をあげています。

「罪に満ちていて、反社会的な寄生者である人々について何がなされるべきでしょうか。
犯罪学によれば、私たちは、そのような医師の中に本能と貧困による両方を見いだすかもしれません。
彼らを矯正するために矯正的な措置がとられなくてはなりません。
たとえば、彼らに適切な教育を提供し、適切なイデオロギーを与え、適切な環境を生み出すことです。
不正直な医師や看護師は、普通の罪人よりも社会に有害です。
なぜなら、そのような医師や看護師は社会を直接に害するだけでなく、自分の能力に応じた社会奉仕をしないことによって、社会問題を付け加えます。
彼らの問題は重く同情的にとらえられるべきです。
そして彼らの困難はすぐに解決されるべきです」Various Occupations

ここで言及されているイデオロギーとは、一般に使用されている党派的理論のことではなく、理想主義的観念形態のことです。
奉仕すべき対象として患者をとらえることができるようになることです。

②医師の数が多い場合・・・医師の門を狭くして、経済的保障

サーカーは、人口に対して余剰の医師のいる社会であるならば、医師の養成の基準をきびしくして医師の数を減らすことで、社会が財政的な保障をすることが可能になると言います。

「社会学者は、生命を救うことにかかわる人々の経済的不安定を望ましくないと考えるでしょう。
もし、人々が、必要とされる以上に多くの医師をかかえていると信じているならば、どの国でも、有能で才能ある学生だけが医師になるように医学の勉学をきびしく監督するべきです。
すなわち好ましからざる医師の数を減らす方法によって、医学的な職業の道に入る人々は、社会と国の協力で十分なお金を得ることができるでしょう。
経済的不安定がないために、品性を失うリスクがありません」Various Occupations

③国際協力による一時的解決

しかし、実際には、今日の日本ですら小児科医の不足が叫ばれているように医師が過剰とは言えません。
サーカーは現代の世界はほとんどの国で医師が不足していると言います。
医師が経済的な困難に直面するのは、一般の人が貧困であるために医師にかかることができないためだと言います。

「しかし、現代の世界の状況はどうでしょうか。
いくつの国が必要以上の医師をかかえていると言えるでしょうか。
ほとんどの国では有能な医師が不足しています。
医師の不足で一般の人々は、しばしばお金がなくて医療の助けを得ることができません。
結果として有能な医師は、財政上の困難を経験します。
それは彼らに反社会的な活動にくわわるようにしむけます」Various Occupations

医師が余剰のために経済的苦境にある若い医師を、生計を保障して、医師の不足の国に派遣して、社会に貢献させることができると次のように提起しています。

「医師の直面する経済的苦境をなくすために、一時的な措置をとることができます。
たとえば、経済的に苦しい若い医師の生計を保障して社会に貢献できるように医師余剰の国から十分に医師のいない国へ送ることができます。
特定の国への愛着を克服させるために教育が必要です」Various Occupations

著者の知る限りでは「国境なき医師団」の活動は、ナショナリズムを乗り越え、「特定の国への愛着を克服」することで成り立つものであり、ここでサーカーの述べている精神と軌を一にしていると感じます。
サーカーの弟子たちの医療関係者もAMURT(Ananda Marga Universal Relief Teamアナンダ・マルガ世界救援チーム)を作り、アフリカなどで医療救援活動を行なっています。

(5)医療にかかわる不道徳をただす担い手

①政府の責任の有無

サーカーは、病院関係者の罪について、もし、政府が病院運営のための十分なお金を認めていないならば、政府に責任があるが、そういうケースは少ないと言います。

「そのような不正直で搾取的で強欲な人に苛立って大衆はしばしば厳しく政府を批判するでしょう。
しかし、私の意見では、多くの場合、政府に責任はありません。
もちろん、政府が病院を適切に維持するのに不十分なお金しか認めていないならば、まったく別の問題です。
しかし、多くの場合、それは問題ではありません。・・・・
政府は、つけとどけ(わいろ)を受け入れた個人でありませんし、不道徳を助長したわけでもありません。
政府は偽の薬を出すことを支持しません。」Various Occupations

②政府の官僚の責任

もし、正しくない薬を政府が認可したとしたら、それは政府というよりも不道徳な官僚によるものだと言います。
「もし、偽の薬を出すことが政府によって認可されたならば、それは、不道徳な官僚によるものです。
彼らはお金に対するどん欲から富裕者に自らの人間性を明け渡しました。
不正直な商売人たちは、自分の罪を気付いていて、絶えずそれによって心が休まりません。
しかし、・・・1000ルピーのわいろで10万ルピーが稼げるのですから、ほとんどの商売人たちは、その機会を待ちます」Various Occupations

日本の薬害エイズ事件のケースが、医師、商売人、官僚の三つに責任があり、ここで指摘されていることにあたると考えます。
サーカーは、この場合、政府よりも官僚の不道徳に責任があるとみます。

③社会のリーダー層の腐敗

サーカーは、医学の問題の解決のカギは、医療関係者以外の人々が不道徳をただす矯正措置をとらせるとりくみをすることにあると考えます。
けれども、それを実行すべきリーダー層自身が腐敗しているために世論を喚起して不正をただす取り組みができないのだと次のように述べます。

「医学の問題の解決へのカギは、一般の人々の手の中にあります。
問題の実際の真相はここにあります。・・・
それなのに、なぜ、彼らはそうしないのでしょうか。
理由はまったく簡単です。
社会の上層階級の大部分が、腐敗した行いにかかわっているからです。
教育のない人々が、抵抗の声をあげ、不道徳を防ぎ、社会のあらゆる領域での腐敗的な活動に対する矯正措置をとらせる勇気をもてないのはそのためです」Various Occupations

 ここで述べているのは発展途上国の「社会の上層」です。

④良心的医師を支えない一般の人々

またサーカーは一般の人々の無理解から良心的に医療に従事している医師を支えていないことをあげています。

「私は、自分の患者を搾取しなかったこのような幾人かの医師に出会ってきました。
貧しい患者から料金をとらなかっただけでなく、時々、彼らは薬を無料でも提供しました。
しかし、幾人かの患者は『もし、医師が無料で薬をだしたとしたら、隠された動機があるに違いない』と考えます。
だから、むしろ彼らはそのような医師のところにはゆきません。
そのような医師の何人かは個人的なアルバイトによって家族を養わざるをえません」Various Occupations

⑤スピリチュアリストの前衛(プロダ)の任務

腐敗をただし、人々を正しい人間に変えてゆく取り組みにおいては、サーカーはまったく政治家を信用しません。
「政治家は必要なものを提供できません。
人間の歴史の最近の6000年の間に、彼らはあらゆるあゆみで.失敗してきました。
それゆえ、社会のいかなる領域でも、政治家の指導とその試みへの誘惑に抵抗することが賢明です」Various Occupations

私たちも現在、自らの不道徳は棚にあげて「愛国心と道徳教育」を声だかに叫ぶ政治家たちを目撃しています。
しかし、このようにサーカーは6000年の人類の歴史の教訓から政治家に道徳や精神性の向上を期待することはできないと述べています。

サーカーは、精神性の実践をすすめて人間的に高まったスピリチュアリストこそ、人々を正しい人間に変えてゆくことにリーダーシップを発揮できると考えます。

「人々を真の人間に変えることが、今日、差し迫った問題であり、最大の課題です。
この仕事、この聖なる努力でリーダーシップをとることができる人々はきわめて少数です。
今日、.今日、苦悩する魂は、大きな期待をもって、プロダpurodha's(精神性の前衛)に目を向けています」Various Occupations



H.P. of socialist earth government (社会主義地球政府のH.P.)

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