Paul Mauriat - The Best World Instrumental Hits full Album (this video cannot be found) (video inspired by god of star)



『角筈にて』浅田次郎

あらすじ

貫井恭一(49才)は、東京大学を卒業し、一流企業でエリート社員として出世してきた。
しかし、役員昇進を前にブラジルへの左遷となった。
それは人生ではじめての挫折だった。
2番になることは敗北だった。
常にトップを歩いてきた人生だった。

しかし、その時に、彼ははじめて自分の人生を振り返りはじめた。
そして「気づき」はじめた。

小学生の時、母が亡くなり、事業に失敗した父は、彼を捨てて、別の女のもとにいった。
父と角筈のバス停で分かれ、彼は親戚の家にあずけられた。
それから二度と父と会えなかった。

自分は父に捨てられた。
親がいない子だからだめなんだと言われないように、自分の能力以上に一生懸命、一番になって生きてきた。
自分の生き方が、幼い時に父に捨てられたということに左右されていることに気付く。

妊娠した妻に「海外転勤があるから、すまんが子どもはいならない」と中絶させたことも、実は、自分は子を捨てた父の子であり、自分が親になる自信がなかったことが、心の奥の本当の理由であることに気付く。


感想(1)

心は、ケン・ウィルバーの言うホラーキー階層構造になっている。
(ウィルバーは万物の成り立ちがそうなっていると言っているが)すなわち、低次のレベルを「含んで超える」形で高次に進んでゆく。
すなわち玉ねぎの皮がかぶさってゆくように内側に昔の心を含んでいる。

貫井は、「角筈のバス停での父との別れ」という自分の心の深層部分を発見する。
意識下に沈んだ記憶であったが、表層の心を左右し、彼の人生に影響を与え続けてきたことに気付く。
一番にならないと気が済まないという生き方の背景に父との別れがあった。
妊娠した妻に中絶させた背景に「父との別れ」があった。
貫井は妻に謝った。

ブラジルに左遷させられた貫井であったが、彼の「気づき」は、周囲へやさしい人間に彼を変えたに違いない。


感想(2)心の深さの実現は愛する包容力の広がりにつながる

この映画は、ウィルバーの四象限(右上=個人の心の外側、左上=個人の心の内側、左下=集合体の心の内側、右下=社会構造などの集合体の心の外側)のうち、左上をテーマとして深く掘り下げることに成功している。

しかし、貫井は、右下象限がまったくテーマに入らない人生をおくっている。
しかし、人生を振り返り、中絶させてしまった妻の心の痛みも理解できるようなった。
そしてたまたま乗ったタクシーの運転手の要領の悪さを非難したが、彼が、会社をリストラされ、家族の生計を支えるために、慣れないタクシーの運転手をしていることを聞き、彼に心から共感を寄せるようになる。
ブラジルに飛ぶ飛行場までわざわざその運転手を指名した。
貫井は、そうした人々に共感するレベルへと自分の心を発達させた。

人々への共感の目から、自分の商社がブラジルの人々に果たしている社会的な役割が客観的に見えてくる可能性がある。


感想(3)妻の浮気?

貫井の妻(竹下景子)は、絵画教室の講師をしている。
その講師として世話をしてくれた役所の男性が彼女に好意をもち、彼女も快く思っている。
彼が車をラブホテルに駐車させた時、「役所にいいつけるわよ」といいつつ、「あなたのことをいい思い出のままとっておきたいの」と男性のプライドも傷つけないように上手に断っていた。
さわやかに自分の節度をまもっていたところが感じよかった。


This video is story that human who walked path of elite gradually found way of life closer to true god by out of way of elite.
Way of life to live as elite is way away from true god.
H.P. of socialist earth government (社会主義地球政府のH.P.)

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