279『生産手段』
2013年2月11日7時15分~13時30分
生産手段は時代と地域によって様々である。
狩猟採取から農耕が始まった地域もあれば、牧畜に移った地域もあった。
牧畜を開始した地域も家畜を飼うのに必要な土地が最重要な生産手段であるが、他のグループと戦って確保しなくてはならない公有地であった。
家族に割り当てられる家畜も公有の生産手段であった。
生産手段の公有にもとづく遊牧民においても公の代表である少数のリーダーによる階級支配であった。
生産手段の共有にもとづいていた狩猟経済から生産手段の公有にもとづく牧畜経済が始まったときから少数者による階級支配が始まったのである。
農耕社会における生産手段の所有形態は、公有が基本であるが、公、すなわち人間として社会的に認められる範囲と程度に地域と時代により違いがあった。
それらは次の五つの場合に大別される。
(1)征服された人々が足に鎖がつけられた奴隷として人間が生産手段にされた場合
(2)征服された人々が奴隷として家族労働を助ける生産手段にされた場合
これらは人間までも生産手段にされたケースであった。
(3)一般の人々は公の中には入れてもらえず、支配階級だけが公として土地という基本的生産手段の所有者である場合。
(4)少数の支配階級が、生産手段の土地を公有しているが、土地を耕す農民は所有権の一部である占有して使用する権利をもっている場合。
この場合は、建前上は、一般の人々も公の中に入れてもらっているが、人間に身分的序列をつくることによって土地を公有する少数の支配階級だけが序列的秩序のもとで公に参画していた。
(5)農民が生産手段である自分の耕す土地を所有し、その土地で働き、収穫を販売して自分の収入にできる場合
この場合は、農民は公として認められ、公の中で生産手段の私有を認められている。公が確保している土地であるので公のために侵略戦争でも防衛戦争でももっともパワーを発揮した層である。
地球政府は、土地は地球の一部であり、人類の共有財産であるととらえた上で、それぞれの地域住民の自治体(旧国家)が住民のために土地を有効に管理する責任が与えられていると考える。
個人が所有し、耕されている農地は、地球政府のもとでもそのまま個人の所有下にある。
資本主義的に経営されている農園は、地球政府のもとでは、働いている農民と土地の所有者などの関係者による共有となる。
地球政府のもとで農園が関係者による共有になっても失う人は誰もいない。
資本主義は、分業を発展させ、多様な生産手段を発達させた。
人々が雇われ、働いている職場の土地、建物、設備、用具の一切が生産活動に必要な手段が生産手段である。
製造業だけでなく第一次、第二次、第三次産業のすべてにおいて土地、建物、設備、用具の一切が生産手段とみなされる。
地球政府のもとでは、これらの生産手段の一切が関係者による共有となる。
関係者とは、従業員、経営者、株主である。
地球政府のもとで企業が関係者による共有となっても失う人は誰もいない。
生産手段のすべてが関係者による共有になることは、太古の生産手段の共有の社会の高次復活である。
太古の生産手段の共有の時代は、戦争がなかった。
人による人の支配がなかった。
誰もが分かち合い協力していた。
誰もが分け隔てなく扱われていた。
すべての人の合意でものごとが進められていた。
生産手段の共有は、太古の社会の特質を高次復活させる。
地上から戦争が消える時代がくる。
人による人の支配がなくなる時代がくる。
誰もが分かち合い、協力しあう時代がくる。
誰もが敬意をもって扱われる時代がくる。
すべての関係者の合意でものごとが進められる時代がくる。
社会主義地球政府の樹立は、野蛮な時代に決別し、摂理にもとづく人類の本史の始まりの時代の開始である。
文書279『生産手段』についての天の解説
こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、279『生産手段』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n90-279.html
生産手段は歴史とともに発展してきた。
生産手段の発達は、非顕在と顕在の対立の統一の中にある。
生産手段の発達は思念体構造の発展であり、思念体構造の高次化を含む。
生産手段の発達は生産力の発達の核心にある。
生産力の発達は人間が高次思念体構造をつくる力を伴っている。
過去に流れ去った生産力の場に照応していた生産関係を打破し、
新しい生産関係を樹立するための高次思念体構造を理解する能力を伴っている。
IT生産力段階は、社会主義地球政府の思念体構造を理解する能力をもった人間を生み出しているのである。
279『生産手段』から紹介する。
社会主義地球政府の樹立は、野蛮の時代に決別して、
摂理にもとづく人類の本史の始まりの時代の開始である。
Loreena McKennitt - La Serenissima (video inspired by god of star)