Socialist Earth Government

３０４『社会構造の歴史』
２０１３年２月１７日８時５０分～１０時５０分

社会構造は成立展開崩壊を繰り返しながら高次構造への転化のプロセスをたどってきた。
原始社会の構造は、食べ物とメスをめぐる抗争とピラミッド階層の動物の社会を克服して徹底して平和と平等の社会構造として成立した。
平和と平等の社会構造を確立したことが人類に生存困難な氷河期を乗り切らせた。
平和と平等の社会構造は、狩猟採取の生産力に対応していた。

原始農耕が始まり、平和と平等の社会構造に亀裂が入った。
農地の確保をめぐり、グループ間に争いが始まり、平和が崩れた。
農地という生産手段のグループによる公有は、少数者による多数者支配を生み、平等が崩れた。
戦争と不平等の社会構造が成立した。

繰り返す戦争の中で勝者が敗者を支配するヒエラルヒー構造の古代国家が生まれた。
古代国家は、抑圧とヒエラルヒー構造を前提とする平和を実現した。
農業生産力の発達は地方勢力の力を強化した。
地方勢力は、それぞれの地域で抑圧とヒエラルヒー構造を作り上げ、中央国家の覇権を握るべく互いに争った。
世界のどの地域でも農業生産力の発達を背景に地方勢力が中央の覇権をめぐって争う戦乱の時期と中央国家が地域全体の抑圧とヒエラルヒー構造を安定させた時期が交互した。
中世、近世の社会構造の特徴は、抑圧とヒエラルヒーにあり、戦争と平和の時代が交互したことである。

近代に入り、抑圧とヒエラルヒー撤廃をめざす思想が生まれた。
国民国家の枠内で自由、平等、博愛が宣言された。
工業生産力が生産手段を私有する資本主義のもとで発達した。
自由は、経済競争の自由として実現した。
平等は、国民国家の枠の中で競争に参画する平等な権利として実現した。
博愛は自国民のためにだけ向けられたものとなった。

国民国家は、戦争の時期と平和の時期を交互に繰り返してきた。
工業生産力の発達を背景に戦争は農業生産力の時代とは比較にならない破壊力をもち、おびただしい数の死者を生み出した。
国民国家の興亡のプロセスの中で生産手段を私有する資本主義システムが全地球を覆った。

地球全体は、採取狩猟社会、農業社会、工業社会などの多様な地域で構成されている。
資本主義は、工業社会の最下層に採取狩猟社会と農業社会の人々を組み込んで商品市場を広げながら発展した。
資本主義は、地球惑星規模で経済的に極端に不平等な社会をもたらたした。
国民国家は地球惑星規模で展開する資本主義経済に照応する上部構造ではなくなった。
地球惑星規模で進行する極端に不平等な社会を是正するには、国民国家システムを廃止して地球政府を樹立しかないところに達した。
地球規模で資本主義がもたらしている極端に不平等な社会は、生産手段の共有にもとづく２１世紀の社会主義によって是正する必要がある。
社会主義地球政府の樹立を人類社会の目標にすべきときがやってきた。

こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、304『社会構造の歴史』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n68-304.html

社会構造は生産力の場と対立の統一の関係にある。
発展しつづける生産力の場に対して構造はいったん成立したら同一の形が維持される。
時間の中で過去に流れ去る生産力の場にもとづいて構造は成立維持崩壊を繰り返す。
生産力の場に拡張的変化がおきる。
拡張した場に旧構造を要素として含む高次構造が成立する。
２１世紀に入り、工業生産力の場は過去に流れ去り、ＩＴ生産力の場になっている。
工業生産力の場に成立していた資本主義と国民国家の構造とＩＴ生産力の場との乖離が、構造に亀裂を生じさせている。
構造の亀裂を修復し、資本主義と国民国家を維持しようとする勢力の摂理に反した政策が人々を苦しめている。
教育の場に資本主義の競争原理と国民国家のナショナリズムが押し付けられて資本主義と国民国家を強化する思念体構造を培わせようとしている。
これは世界的現象である。
競争原理とナショナリズムを超えて、協力原理と一つの惑星社会をめざす動きもまた強まっている。
今、社会主義地球政府の樹立を共通の到達ポイントとして地球上のすべての進歩勢力が多様性のもとで統一する必要がある。
拡張したＩＴ生産力の場は社会主義地球政府構造を成立させる。


304『社会構造の歴史』から紹介する。

資本主義は、工業社会の最下層に採取狩猟社会と農業社会の人々を組み込んで商品市場を広げながら発展した。
資本主義は、地球惑星規模で経済的に極端に不平等な社会をもたらたした。
国民国家は地球惑星規模で展開する資本主義経済に照応する上部構造ではなくなった。