368『流通』
2013年3月3日6時00分~8時05分
流通は、生産物が使用者の手に渡っていくことを意味する。
流通は、生産力とともに発達してきた。
生産力の発達は、分業の発展を含む。
分業は、流通を必要とする。
社会発展は、分業の側面からみることができる。
採取狩猟の段階は分業がなかった。
農業の段階は、耕す人、耕す道具を作る人、戦う人、戦う道具を作る人、祈る人の分業が生まれた。
祈る人、戦う人を中心に都市を作り、道具を作る人を住まわせ、地方の耕す人から食糧をはじめとして必要物を貢納させ、都市住民の間に流通が生じた。
工業の段階は、分業が社会全体を覆った。
①生産単位である機械制大工業が大規模な分業と協業のシステムである。
②大規模生産である機械制大工業は、大量の原料生産地を必要とし大量の流通を生じさせた。
③機械制大工業は、機械を作る工業を発達させた。
④生産手段をもたない労働者を都市に集中させ、賃金収入によりすべての生活必需品を購入せざるをえなくした。
⑤都市労働者の生活に必要なものを提供する様々の産業が発達した。
⑥貨幣による商品交換が分業の展開を支えた。
⑦貨幣を発行する国家と貨幣を貸し付ける銀行の立場が強化された。
⑧社会的分業において金融業が肥大化した地位を占めるようになった。
工業段階の分業の発展を支えたものは商品交換と流通である。
流通は工業段階の社会構造を支える土台となった。
生産物が流通することは、人体において栄養素を運ぶ血流と同じ重要性をもっている。
流通が途絶えることがあるならば社会構造は崩壊する。
生産されたものは流通し、使用者の手に渡らなくてはならない。
流通が途絶える原因が四つある。
①自然災害により生産と流通が被害を受ける。
②過剰生産により販売競争にやぶれた企業の倉庫に商品が残る。
③悪天候による不作で農業地帯から食糧供給が減少する。
④金融商品のマネーゲームが破綻し、商品流通が被害を受ける。
資本主義構造は、流通の発展とともに展開してきた。
資本主義構造自体が自らの構造を支える生命である流通に壊滅的打撃を与える日が迫っている。
生産手段を関係者が共有する社会主義構造の確立が、今日の社会の生命線となっている流通を回復させる。
文書368『流通』についての天の解説
こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、368『流通』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n52-368.html
生産と流通が社会の経済的土台をなす。
人間の血管が瞬時も止まることなく栄養を運んでいるように経済における流通は瞬時も止まることなく物資を運んでいる。
流通は交換価値としての貨幣が媒介してスムースに展開し、社会的分業と協業とともに発達してきた。
資本主義は分業と協業を飛躍的に発展させ、生産の社会化の規模を地球規模で展開させるようになった。
地球規模の生産の社会化である分業と協業の展開は流通がになっている。
流通の地球規模での展開という経済的下部構造に対する政治的上部構造は未形成である。
資本主義の自由競争はエンゲルスの言葉では生産の無政府性であるが、地球規模での流通の展開は、国民国家が需要を生み出して生産の無政府性を調整できる時代を過去のものとした。
エンゲルスの時代の周期的過剰生産恐慌と似た性格をもつものが今日において倒産、リストラの形で頻発している。
金融恐慌を契機として生産と流通に破局をもたらす資本主義の崩壊が近づいている。
社会主義地球政府樹立の世論を広げ、時代に対応しなくなっている資本主義と国民国家への対案をひろげておく必要がある。
368『流通』から紹介する。
流通が途絶えることがあるならば社会構造は崩壊する。
生産されたものは流通し、使用者の手に渡らなくてはならない。
流通が途絶える原因が四つある。
①自然災害により生産と流通が被害を受ける。
②過剰生産により販売競争にやぶれた企業の倉庫に商品が残る。
③悪天候による不作で農業地帯から食糧供給が減少する。
④金融商品のマネーゲームが破綻し、商品流通が被害を受ける。
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