383『資本主義』
2013年3月6日18時10分~20時45分
資本主義には二つの意味がある。
古代から存在する資本主義と近代から始まる資本主義である。
G⇒G'のように資本が増殖してゆくことを資本主義と定義するならば古代から資本主義経済は存在した。
近代から始まる資本主義はG⇒W⇒P⇒W⇒G'のようにPの生産プロセスを含んで資本が増殖してゆく。
古代は流通に限って資本主義があったということができるが、近代からの資本主義は生産プロセスを資本主義が組み込むことによって前近代の資本主義とは質的に異なったものとなった。
生産プロセスを資本主義が組み込むことによってG⇒G'の貨幣増殖をより大きくするために生産プロセスに科学の応用がなされ、生産力の急速な進歩を押し進められる。
生産プロセスを含まない古代の流通に限った資本主義とはまったく異なる質をもった資本主義である。
生産力の急速な進歩は今やIT生産力の段階をもたらした。
資本主義は工業生産力段階に適合しているシステムである。
IT生産力段階には適合しないシステムである。
IT情報技術をもった労働者は、機械制大工業の労働者を働かせている上意下達体制の方式で働かせることはできない。
最先端産業であるIT産業が、機械制大工業の労働者を働かせている上意下達体制で運営するならば、その企業は資本主義経済競争に破れてしまう。
IT産業は、労働者の合意と納得によりその才能をひきださなければ企業として存続できないからである。
資本主義体制下にある現在、IT産業は、競争原理を用いて資本主義的な上からのコントロールを行っているけれども、IT産業の企業としての成功は本質的に労働者による合意と納得と協力関係の民主主義的運営ができるかどうかにかかっているのである。
社会主義地球政府の維持、運営を成功させる産業部門はIT産業である。
瞬時に地球全域と情報交換しながらの惑星社会の運営はIT産業部門の労働者が大きな役割を果たす。
生産と流通において欠かすことのできない存在になっているIT産業部門は、社会主義地球政府樹立後、生産手段が共有された段階においてIT産業の民主主義的企業運営の方式が社会全体に支配的影響を及ぼすことになる。
社会全体に支配的影響を及ぼすIT産業の民主主義的企業運営の方式とは、参加型民主主義である。
資本主義は、工業文明とともに始まり、工業文明とともに終わる。
IT生産力段階になって工業が終わるという意味ではない。
農業生産力段階になっても漁業のような採取狩猟経済部門は残っている。
工業生産力段階になっても農業、漁業が大切な産業部門である。
同じようにIT生産力段階になっても工業は大切な産業部門である。
支配的な産業部門の生産関係が社会構造全体に影響を及ぼす。
社会主義地球政府は、生産手段の関係者による共有を実現して資本主義を終了させる。
資本主義は生産手段を私有し、国民国家は生産手段を公有している。
生産手段とは広義の意味であり、土地、建物、機械、設備、備品すなわち業務に必要な一切ものを生産手段と定義する。
社会主義地球政府は、私有、公有を廃止して、生産手段として業務に必要な一切のものを関係者の共有にするのである。
国民国家は地方自治体になり、下位自治体の生産手段も関係者である住民の共有になる。
社会主義地球政府は人類の本史へのスタートである。
文書383『資本主義』 についての天の解説
こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、383『資本主義』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n33-383.html
資本主義は歴史の一段階である。
歴史とは時間の流れの中で見ることである。
資本主義は時間の流れの中の一コマなのである。
その一コマがかつての歴史のそれぞれの段階のように終わろうとしているのである。
資本主義とは生産にかかわる構造であり、工業生産力の場に対応している。
顕在宇宙のすべての構造は場と対立の統一の関係にある。
場が過去に流れ去り、場に立脚していた構造は崩壊し、新しい構造にとってかわるのである。
IT生産力の場になり、工業生産力の場は過去に流れ去った。
場を失った資本主義は崩壊し、IT生産力の場に対応する生産手段共有の社会主義構造が成立するのである。
383『資本主義』から紹介する。
社会主義地球政府は、私有、公有を廃止して、生産手段として業務に必要な一切のものを関係者の共有にするのである。
John Sokoloff- Sierra South (video inspired by god of star)