270『交通』
2013年2月8日8時30分~9時30分
交通の発達が人類史を貫いている。
最初の乗り物は木をくり抜いた舟だった。
舟は人類を大陸から離れた島々に運んで住まわせた。
陸の交通の飛躍的発達は最近の200年である。
蒸気機関で走る鉄道が生まれた。
空の交通は、100年前から始まった。
交通の発達は、人間の視界を広げる。
億を超える人々が旅行や仕事で国外を見ている。
非顕在の思念体が時空に確定した複数の特定点を結んで思念体構造である世界像を形作る。
思念体が時空に確定した複数の特定点は、地球全域からのものになっている。
それに対応する世界像は、地球規模になっている。
地球規模で考える人々の数が飛躍的に増えているのである。
顕在存在は意識を規定する。
顕在存在における交通の発達は、非顕在である思念体が時空に確定している特定点を増大させるのである。
封建領主の地域支配から国民国家に移った。
少数のエリートをのぞいてほとんどの人々の思念体の時空に確定している特定点は国民国家の枠を超えていなかった。
侵略や征服に従った兵士の思念体が国外の時空に確定した特定点は、国民国家の枠の中にあった。
今日の交通の発達からもたらされた人々の思念体構造が依拠している時空の立脚点は、地球的になっている。
国民国家の枠の中に成立する思念体構造がナショナリズムである。
ナショナリズムは、人々が封建領主の支配下におかれていたときに資本主義構造確立をもたらす思念体構造であった。
顕在世界に立脚するすべての構造は、構造の成立、構造の亀裂、構造の崩壊と高次構造への転化というプロセスをたどる。
ナショナリズムという思念体構造は、国民の思念体が確定している時空の複数の特定点が自国の領土内部にある上に形づくられている思念体構造である。
時空存在は時間の中で変化する。
交通の発達が多数の人々の思念体が確定する特定点を国外にも増やしている。
ナショナリズムという思念体構造は亀裂の段階に入っている。
多くの人々にとってナショナリズムは存在の事実とずれている虚偽イデオロギーになっているのである。
交通の発達が地球規模になり、人の移動がグローバルになっている現在、顕在存在の事実に対応する思念体構造はユニバーサリズムである。
ナショナリズムが崩壊し、ユニバーサリズムが人々の思念体構造として共有される時代がやってきている。
地球惑星社会の思念体構造はユニバーサリズムである。
ユニバーサル フォーラム運動はユニバーサリズムの思念体構造を人類共有のものとする運動である。
文書270『交通』についての天の解説
こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、270『交通』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n176-270.html
マルクスは生産関係のことを初期には交通関係という用語を使っていた。
生産力と交通関係は対立の統一の関係にある。}
生産力の場に交通関係が成立する。
生産力の場が過去に流れ去る。
古い交通関係に亀裂が入る。
新しい生産力の場に新しい交通関係が成立する。
この場合の交通関係とは情報交流も含めた広義の交通関係である。
交通関係は社会構造の基底にある。
狩猟採取の生産力段階には交通関係は血縁部族内であった。
農業生産力段階においては一般民衆の交通関係は近隣の地縁関係の枠内であった。
工業生産力段階において一般民衆の交通関係は国民国家の枠内であった。
IT生産力段階において一般民衆の交通関係は地球規模になっている。
交通関係の発達が社会構造の広域化をもたらしてきた。
IT生産力段階が地球規模の社会構造を成立させるのは確実である。
270『交通』から紹介する。
交通の発達が地球規模になり、人の移動がグローバルになっている現在、顕在存在の事実に対応する思念体構造はユニバーサリズムである。
ナショナリズムが崩壊し、ユニバーサリズムが人々の思念体構造として共有される時代がやってきている。
Ernesto Cortazar - The moon is our pillow (video inspired by god of star)