204『矛盾論』
2013年1月23日14時40分~15時40分
矛盾とは、対立物の統一としての存在を考察する概念である。
存在するあらゆるものは、対立物の統一として存在する。
存在の根底は、非顕在と顕在の対立物の統一である。
顕在存在は、空間と時間の対立物の統一である。
対立の側面を考察するのが矛盾論である。
生産力と生産関係は対立物の統一である。
生産力は、生産をになう人間と人間との関係(生産関係)を前提としている。
生産関係は、生産をになう一定の生産力を前提としている。
生産力であれば、生産関係ではなく
生産関係であれば、生産力ではない。
生産力と生産関係は矛盾として存在している。
生産力は発展しつづける性質をもっている。
生産関係は一定の構造として固定する性質をもっている。
この矛盾は時間の中で顕在化し、生産力に照応する生産関係を求める時期がくる。
資本主義の生産関係のもとで生産力は発展しつづける。
資本主義生産関係は、発達しつづける生産力に合致できない時期がくる。
それが現在の経済状況である。
情報技術革命によって高度に発達した生産力は、国民国家と資本主義の生産関係の枠内では運営できなくなっている。
国境の枠を超えて自由に情報は流通し、経済はグローバルに展開し、人々から生活の安定を奪うものになっている。
生産における人間と人間の関係(生産関係)は、高度に発達した生産力に対応するものに変革することを必要とする時を迎えている。
それが惑星国家と社会主義経済実現の革命である。
旧来の生産関係の枠内の改良を超えた措置を必要としているので革命なのである。
矛盾は、潜在矛盾、顕在矛盾、矛盾の揚棄という三つの段階を経る。
マルクスが『資本論』において分析した資本主義は、産業革命という生産力段階に照応した資本主義生産関係であり、資本主義の潜在矛盾を描きだしたものであった。
マルクス以後、資本主義は生産力を発達させ、さまざまな形で矛盾を顕在化してきた。
資本主義における生産力の発達は、今や資本主義的生産関係を社会主義的生産関係に変更を必要とする段階に至った。
矛盾の揚棄の段階を迎えたのである。
人類は、生産手段の共有にもとづく民主主義経済という社会主義の実現を探求すべきときにきた。
生産力と生産関係は対立物の統一である。
生産力に合致した生産関係に変革して、生産力と生産関係という対立物の統一を回復すべきときがきたのである。
文書204『矛盾論』についての天の解説
こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、204『矛盾論』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n160-204.html
矛盾とは存在世界を成立させている対立の統一における対立の側面をあらわす概念である。
存在は顕在と非顕在の対立の統一からなる。
顕在存在は場と構造の対立の統一からなる。
対立とは存在を成立させているものである。
非存在の無属性の意識から顕在時空のVO意識と非顕在の思念体のS意識が成立した。
対立を統一するものは宇宙根底の非存在の無属性意識である。
宇宙根底の無属性意識の非存在と存在宇宙は対立の統一の関係ある。
非存在は存在ではなく、存在は非存在ではない。
非存在は存在を前提し、存在は非存在を前提とする。
存在自体が矛盾の中にあるのである。
矛盾がない宇宙は存在しないのである。
矛盾は存在の根本原理である。
204『矛盾論』から紹介する。
存在の根底は、非顕在と顕在の対立物の統一である。
顕在存在は、空間と時間の対立物の統一である。
対立の側面を考察するのが矛盾論である。
Moon River__ Ernesto Cortazar (video inspired by god of star)