Socialist Earth Government

マスコミは、国民国家の成立とともにあらわれた。
新聞、雑誌は、国民意識、すなわちナショナリズムの思念体構造を成立させることに貢献した。
近代以前は、思念体が時空に確定した特定点が自分の村落とその周囲に限られていた。
封建領主が領地を支配できたのは、人々の思念体構造が狭い時空の特定点にもとづいていたという背景がある。
新聞、雑誌の発行、それを読むことができる国民教育の普及は、思念体が時空に確定する特定点を国民国家の領域に広げた。
ラジオ、テレビが、マスコミに加わり、文字、音声、映像が国民国家の枠内で共有された。
マスコミは、ナショナリズムの思念体構造を国民が共有するための時空の特定点の提供手段である。
世界についての情報は、国民国家の特定点に意識をおいて報道される。

マスコミは資本主義の成立とともにあらわれた。
情報を提供するマスコミの生産手段は私有と公有という資本主義のもとにおかれる。
少数の幹部が決定権をもつという階級社会の特質をそなえている。
提供する情報が形成する思念体構造は、資本主義に照応する。
資本主義は、構造の成立、構造の亀裂、構造の崩壊と高次構造への転化というプロセスをたどる。
マスコミも生産力の発展により社会化を推進し、地球規模で展開している。
マスコミの生産にかかわる人間の思念体が確定する地球規模での特定点は、資本主義構造の亀裂を示している。
しかし、事実の情報は、マスコミの役割である資本主義とナショナリズムの思念体構造に合致したものでなくてはならない。
資本主義構造の亀裂を修復して旧構造を維持する力が働く。
他方で魂レベルの高い人々は多面的な真実の情報を人々に伝え、マスコミの使命を果たそうとする。
マスコミを支配する少数者は、資本主義構造の亀裂の深まりを知られないようにするためにコントロールを強化せざるをえない。
旧構造維持の力と新構造確立の対抗は、マスコミにおいては、真実を報道するという摂理にそった生き方がしたいというマスコミ関係者と真実を隠蔽して旧構造を維持しようとする立場との闘争の展開となる。

マスコミは、資本主義とナショナリズムの思念体構造の確立に貢献する役割を果たすものとして歴史的に登場してきた。
地球政府と生産手段共有の社会主義を担う思念体構造を人類規模で確立する情報ネットワークが登場してきた。
インターネット通信網は、ユーチューブ、フェイスブックなど、国境を超えて地球規模で文字と言葉と映像を瞬時に共有できる世界を実現した。
人々の思念体構造をナショナリズムの枠内にとどめることはもはや不可能になった。
情報媒体としてインターネットは旧来型のマスコミとは根本的に異なる性格をもっている。
マスコミは生産手段が私有、公有されており、少数者がコントロールするという階級的性格をもっている。
インターネットは端末機さえあれば、全世界の人々と情報を共有することができる。
全世界の人々と情報を共有することは、思念体が時空に確定するポイントが地球規模に広がることであり、ユニバーサリズムの思念体と対応する。
今日の生産力の最先端を象徴するものがインターネットである。
インターネットに代表される情報通信革命が、社会主義地球政府樹立の革命による惑星社会をもたらす。

こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、274『マスコミ』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n154-274.html

マスコミは、工業生産力の場に成立し、国民国家と資本主義の構造を支える思念体構造を国民として共有させる役割を果たす。
マスコミは情報産業であり、生産手段の公有と私有のもとにある。
生産手段の公有と私有は少数のトップに決定する権限を与え、下部に命令を下す非民主的システムである。
マスコミは、国民国家と資本主義の構造を支える歴史的使命をもって登場したのであり、生産力の場が工業生産力からＩＴ生産力の場へと拡張的発展を遂げるとマスコミは、国民国家と資本主義の構造とともに高次構造を構成する要素として存続することになる。
国民国家は地球政府の地方自治体になり、資本主義は生産手段共有の社会主義になるとともに、マスコミは、地球規模のＩＴ通信網の地方自治体と地域コミュニティの交流の場となる。
マスコミの生産手段も関係者によって共有され、民主主義的に運営されるために流される情報は真に地域コミュニティに貢献するものになる。


274『マスコミ』から紹介する。

マスコミは、資本主義とナショナリズムの思念体構造の確立に貢献する役割を果たすものとして歴史的に登場してきた。