225『生産手段の私有の起源』
2013年1月27日15時10分~16時50分
現生人類の10万年の歴史のうち9万5千年は、生産手段は共有であった。
生産手段は狩猟採取の道具であり、生産手段の共有にもとづく協力経済であった。
弓矢、釣り針、石器という原始的な生産手段のきわめて低い生産力が生産手段の共有にもとづく協力経済を余儀なくさせていた。
農耕が始まった。
農地を耕す人と農地を守り、拡張するために戦う人、農具と武器を作る人、豊作と戦争勝利を祈る人の分業が生じた。
農地と農具、道具の生産手段は公有となり、生産手段の共有にもとづく協力社会は崩壊した。
集団とともに生きていた人間は、集団のために生きざるをえなくなった。
戦う人と祈る人の少数のリーダーのもとに決定権が集中するヒエラルヒー構造が生まれた。
生産手段の共有にかわる公有が階級社会の開始であった。
生産手段の公有による階級支配のもとでの生産力の発達と民衆の闘いによって土地と農具を家族単位で占有するところまで民衆の地位が向上した。
一部の地域で土地と農具の生産手段を私有する独立自営の農民が成立した。
生産手段の私有を達成した地域では、人々の生産意欲が高まり豊かな地域となった。
生産手段の私有を背景に資本主義が成立した。
資本主義は、一方で機械制大工業という大規模な協業と分業を発達させながら、他方で、小経営を崩壊させ、雇われて働くしか生きるすべのない人々を生み出した。
生産手段の私有の起源は、資本主義の出発点の小経営者であった。
小経営者は、私有している生産手段をもとに自分が労働した。
個人労働と生産手段の私的所有の間に矛盾はなかった。
生産力と生産関係は照応していた。
資本主義の発達は、地球規模で協業と分業を発達させ、人類の多数のものを雇われて働くしかない境遇にかえた。
地球規模に展開する生産力と生産手段が労働者の手にないという資本主義的生産関係は、照応しなくなり、人類の発展にとって桎梏となっている。
生産手段の共有による民主主義経済の実現、地球の共有による惑星政府の実現の人民革命の必要は避けて通れない段階に達している。
現生人類は、9万5000年の生産手段の共有にもとづく協力社会、5000年の生産手段の公有と私有にもとづく階級社会を経験してきた。
生産手段の私有は、資本主義の勃興期の働くものが生産手段を私有したところから始まった。
それは前近代の生産手段の公有制のもとでの民衆の階級闘争の到達点であった。
しかし、労働者による生産手段の私有は、資本主義の発展の中で「否定」された。
今、ふたたび、「否定」されて、資本主義の勃興期のように働くものが生産手段の所有を回復するときがやってきた。
資本主義的生産手段の私有の「否定」は、生産手段の「共有」である。
生産手段の共有の実現は、地球政府を実現する社会主義革命の中で実現する。
資本主義の生産力は地球規模であり、一国規模では生産手段の共有の実現は不能な段階に入っている。
人類政府の実現と社会主義は一つのものとして全世界の99%の人民の革命闘争の中で実現する。
文書225『生産手段の私有の起源』についての天の解説
こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、225『生産手段の私有の起源』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n151-225.html
生産手段の私有は、農業生産力段階の生産手段公有の階級社会における階級闘争の到達点として成立した。
生産手段の公有は社会の代表者が生産手段を所有し、一般の人々は生産手段を所有しなかった。
階級闘争の展開の中で人々は次第に生産手段へのかかわりを強めていき、
資本主義が勃興する直前の西ヨーロッパで生産手段の私有に到達した。
生産手段の私有の起源は、生産手段公有の階級社会のもとでの階級闘争の到達点だったのである。
このプロセスを天の神々は、マルクスに『資本制生産に先行する諸形態』としておろした。
生産手段私有以後の階級闘争の展開をマルクスの『資本論』としておろした。
225『生産手段の私有の起源』から紹介する。
生産手段の公有による階級支配のもとでの生産力の発達と民衆の闘いによって
土地と農具を家族単位で占有するところまで民衆の地位が向上した。
一部の地域で土地と農具の生産手段を私有する独立自営の農民が成立した。
生産手段の私有を達成した地域では、人々の生産意欲が高まり豊かな地域となった。
生産手段の私有を背景に資本主義が成立した。
Ernesto Cortazar - Concerto de aranjuez (video inspired by god of star)