Socialist Earth Government

国家は二通りのコースで生まれた。
一つ目は、農耕が始まり、部族のつくる小集落間の戦争の中で勝利した部族が次第に周辺地域の部族を支配し、貢納させるようになって国家が成立するコース。
二つ目は、外部勢力による支配と闘う中で地域の諸部族が連携し、国家を成立させるコースである。
いずれの場合も、耕す人、戦う人、造る人、祈る人の分業が生まれ、戦う人、祈る人の中のリーダーを中心としたヒエラルヒー構造の少数者支配のシステムが成立した。
国家は、土地と農具、道具の生産手段を公有した。
そのためにヒエラルヒー構造の少数支配者による搾取が可能になった。
生産手段の公有が階級的搾取の始まりであった。
人々は、国家という少数支配者のために働き、戦って死ぬという人生を強いられるようになった。

国家は、外部勢力と戦うという属性をもって誕生した。
国家のもつ戦う属性を廃止するには一つの地球惑星政府を樹立するしかない。
一つの地球惑星政府の樹立は、国家の起源である外部勢力との戦いの必要を無くすため、事実上、国家の消滅を意味する。
戦争に備える必要がなく、少数者支配のヒエラルヒー構造をもつ必要が消えるために、人間はすべての人類に敬意を払うという摂理にそった人生を送ることができるようになる。

近代国家の起源は三通りある。
英米仏の資本主義勃興期の独立自営の小生産者の民主主義意識を背景に市民革命によって成立した国民国家。
日独伊のように旧支配層がリーダーシップを握って成立させた国民国家。
資本主義国によって植民地、半植民地にされた地域の人々が独立闘争によって成立させた国民国家。
近代国家は、すべての国民の平等な権利を認めた。
しかし、外部勢力と戦うという国家の属性は消えなかった。
戦うためのヒエラルヒー構造をもった軍隊と軍備は発展を続けた。
近代国家は、資本主義の生産関係を保護し、資本主義大工業の生産力を発展させる役割があった。
後発の資本主義国は、国家が生産手段を公有して資本主義大工業の生産力を発展させた。
外部勢力と戦うという国家の属性が、軍需産業の発展を求め、資本主義大工業の生産力の発展を必要としたのである。
今日の民主主義国家システムも外部勢力と戦うという国家の属性から解放されていない。
資本主義は高度な生産力を達成しており、戦争の破壊力は計り知れないものになっている。
地球惑星政府の樹立によって国家は消滅し、地方自治体になる。国家は外部勢力と戦うという属性を失う。
戦争のある野蛮な時代が終わり、永久平和の惑星社会が誕生する。

近代民主主義国家の理念は「すべての人間は神によって平等に造られ、譲ることのできない権利をもっている。生命、自由、および幸福追求の権利である。これらの権利を守るために政府がある」というものである。
真にすべての人類の生命、自由、および幸福追求の権利を守る政府をつくることができるときがやってきた。
今、そのときである。社会主義と人類政府を実現する人民の革命をおこすときである。
One World One Struggle！ Ninety nine Percent Unite！

こんにちは
私は天である。
ミツキの手を借りて書いている。
天と神々のプロジェクトチームが作成した文書を解説している。
今回は、226『国家の起源』である。
http://auwa.sakura.ne.jp/forum/jdocuments/n117-226.html

国家は階級対立の産物であるとエンゲルスは書いた。
階級とは生産手段の所有非所有によって区分される。
狩猟採取時代は生産手段の共有であり、無階級社会であった。
農業生産力の場は、生産手段の公有を成立させ、社会を代表するものが生産手段を所有し、多数の人々は生産手段を所有していなかった。
生産手段の公有から階級社会が始まった。
農業生産力の場における主要な生産手段は農地であり、公有の土地を確保しつづけるために専門の武力集団を必要とした。
農業生産力時代は土地をめぐる血みどろの争いの歴史であった。
国家は生産手段である公有地を維持拡大するための武力集団として成立したのである。
近代国民国家が成立してからも、国家が武力的に公有している中で私有地を確保しているのであって、国家が土地を維持拡大するための武力集団であるという本質は変わっていない。
国家がある限り、人類は戦争から解放されないのである。
武力集団であるという本質をもった国家から解放される時代がやってきた。
地球政府の樹立である。
地球政府は、地球の表面の一部分を確保するための武力の必要を無くする。
地球政府を成立させ、国民国家を地方自治体とすることは、永遠平和の人類社会をつくることなのである。


226『国家の起源』から紹介する。

地球惑星政府の樹立によって国家は消滅し、地方自治体になる。国家は外部勢力と戦うという属性を失う。
戦争のある野蛮な時代が終わり、永久平和の惑星社会が誕生する。